ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

ここからどっち?

f:id:yukimatu-tousi:20180807223028p:plain

米国の景気動向、株価動向を【米国の失業率】と【景気循環】で探る記事です。

米国の失業率を知るメリット

「失業率」と「景気」は関連が強く、「景気」と「株価動向」にも関連があり、「失業率」は長期的な「株価動向」を探る材料になり得る、と思われます。

失業率 ⇔ 景気 ⇔ 株価

最新の失業率

2018年7月の失業率は「3.9%」でした。

この数値は

・サブプライムバブルの頃のボトム「4.4%」は下回り

・ITバブルのころのボトム「3.8%」は上回る

値です。

失業率の推移

f:id:yukimatu-tousi:20180807223450p:plain

※出所:US Unemployment Rateのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月~2018年7月

この期間の長期平均「5.6%」で、ラインを引いています。

米国失業率は2009年10月のピーク(10.0%)から2018年5月まで、8年7ヶ月下落トレンドが続いていました。

下落トレンドが終わったかは不明。

最近の動向。

2017年10月~2018年3月は6カ月連続で「4.1%」、4月「3.9%」、5月「3.8%」、6月「4.0%」、7月「3.9%」。

2017年10月の「4.1%」以来、1年近くボトム付近での停滞が続き、今後上昇していくのか、逆にここからさらに下がっていくのか、わかりません。

実に微妙な時期。

とりあえず

水準としてはかなり低い

とはいえます。

株価(S&P500)と米国失業率

f:id:yukimatu-tousi:20180807224132p:plain

※出所:US Unemployment RateYahoo Financeのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月~2018年7月

米国の失業率と「<S&P500>÷200」の推移を併記したグラフです。

この期間、失業率の「下落時期」に株価は上昇しやすく、失業率の「急上昇+高水準の維持期」に株価は低迷しやすい傾向がうかがえます。

短期的な状況判断には役立ちませんが、長い目で見ると、

景気(⇔失業率)と株価

の関係をうかがう目安にはなりそうなグラフ。

米国景気拡大期

f:id:yukimatu-tousi:20180408231641p:plain

※出所:景気循環でみると2017年に米景気は後退期入り?|第一商品より管理者作成

1945年以降の米国景気拡大期をまとめた表です。

あくまで経験則に過ぎませんが、今後も景気循環が今までのように続くなら、とても参考になる情報です。

今回の景気拡大は2009年6月に始まり、現在は9年以上、米国の景気拡大が続いているようです。

日本や欧州、中国は少し心配な部分もありますが、米国景気は相対的に強そうです。

上記データによれば、1945年以降の米国の景気拡大期の平均は約5年、最長で10年

直近3回の景気拡大期の平均は「95ヶ月」(7年11ヶ月。約8年)。

関連記事

「株価のピーク」と「景気後退」のタイムラグ 

株価の「ピーク」と「ボトム」のタイムラグ・ピークからの下落率② 

参考データ

失業率の長期推移(1948年~)と景気後退

f:id:yukimatu-tousi:20180111200825p:plain

※出所:Civilian Unemployment Rate ※期間:1948年1月~2017年12月

上記は米国失業率の約70年の長期推移です。

灰色のライン景気後退期でこの期間、11回あります。

よくよく観察すると、

●失業率のボトムからしばらくして

あるいは

●失業率のボトムから失業率が上昇し出すタイミング

景気後退が訪れるというパターンが目立ちます。

米国失業率のデータ

1948年1月~2018年6月で最低の失業率は1953年の2.5%です。

その他、失業率のボトムは1960年代に3.4%。

その後はITバブルの頃(2000年)の3.8%が目立ったところ。

最大値は1982年11~12月の10.8%。

比較的近年では2009年10月に10.0%を記録。

平均値は5.78%。中央値は5.60%。

※出所:US Unemployment Rate

終わりにFFレートも確認

f:id:yukimatu-tousi:20180807225254p:plain

※出所:US Unemployment RateYahoo FinanceEffective Federal Funds Rateのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月~2018年7月

1995年以降の「失業率(%)」「実効FFレート(%)」「S&P500÷300」の推移です。

2018年7月は

・「失業率(%)」:下落

・「実効FFレート(%)」:上昇

・「S&P500÷300」:上昇

でした。

景気:改善、政策金利:上昇、株価:上昇

月間ではわかりやすくリスクオン。

S&P500は1月の最高値が目前。

8月もリスクオンとなるか。

<2018.8.7夜のS&P500>

f:id:yukimatu-tousi:20180807225736p:plain※出所:https://jp.investing.com/indices/us-spx-500より管理者作成

関連記事

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly