本日は最近興味深かったサイトの紹介記事。
なぜ人はバブルをつくりあげるのか?
なぜ人はバブルをつくりあげるのか?
投資に関わる人なら気になる、基本的で素朴、ある種深遠な問いに対して、とても説得力のある仮説が述べられているブログ記事です。
無料で読ませていただくのがありがたく感じる、珍しい記事。
ほんの少しだけ引用。
市場参加者の多くが長期のスパンで物事を考え始めるとバブルが生成される条件が整う
(中略)
投資意思決定はあくまでも「(自分が思う)期待リターンとリスク」によるものだ
関心のある方はぜひご一読を。
株式市場とは、両方向の過剰反応を引き起こしうる人間のサイクルと振る舞いの物語だ
★セス・クラーマン:バリュー投資の神髄 – The Financial Pointer
上記記事からの引用です。高名なバリュー投資家、セス・クラーマン氏の2007年当時のインタビューから。
株式市場とは、両方向の過剰反応を引き起こしうる人間のサイクルと振る舞いの物語だ
「物語」という言葉からはロバート・シラー教授。
「過剰反応」という言葉からはハワード・マークス氏のテイストを感じます。
バリュー投資とは経済学と心理学の交点にあるもの
という言葉もあります。
経済活動は取引で成り立ち、取引には人間心理が深く関連するので、投資における
”心理要因”
というのは、とても大事な要素、のようです。
★本ブログのハワード・マークス氏の関連記事
米国一極集中
★株式市場、世界の中で米国に資金が集中=BAML | ロイター
上記記事より引用。
[ロンドン 10日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)は10日、過去1週間で株式市場への資金流入は50億ドルにとどまり、米国株にほとんどが集まったことを明らかにした。
(中略)
米国のファンドは46億ドルの買い越しだった一方、新興国と欧州のファンドはいずれも6億ドルの売り越しだった。欧州のファンドは22週連続で売り越しとなった。
もう2年近く売り越しの欧州ファンド。
マネーはとにかく米国へ。
世界景気は成熟へ?
最後にマネックス証券のレポート。
人工知能(AI)を活用して作成されたもの。
2018.8.7以降の1ヶ月に関して、AIがはじき出すおススメのアセットスコアが面白いです。
上記記事によれば、この期間、AIがまあまあおススメするアセットは
●米国・欧州の債券
●日本のリート
です。
少しおススメするアセットは
●米国・欧州・日本・新興国すべての株式
●新興国の債券
●米国のリート
AIが強く勧めるアセット
→なし
要するに、この期間に関して、AIはあまりリスクテイクに乗り気でない様子。
このアドバイスが適切だったどうかは、2018.9.7頃にならないとわかりません。
この記事のタイトルは
世界景気は成熟へ
ですが、記事内に
欧州、日本、新興国の悪化が一旦停止。米国に景気鈍化の兆候が見える。
(中略)
世界的に景気拡大は鈍化しており、米国に続く成長国は少ない
という文章もあり、”成熟”といえばきこえはいいですが、成熟の後には何が待っているのか、とりあえずあまり景気のいいレポートにはなっていない模様。
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