一つの経験則に過ぎませんが、「PBR」に着目し日本市場の割安・割高を確認する記事。
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PBRとは
PBRは株式の割安割高を判断する指標の一つです。
1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているか
を表したのがPBR(株価純資産倍率)です。
一般的には1.0以下では割安と判断されることが多い指標です。
・数値が大きいほど割高傾向
・数値が低いほど割安傾向
と判断します。
詳しくは以下のサイトを参照ください。
「PBR」の意味と使い方を教えてください。 | 日本証券業協会
最新の東証一部PBR
※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2018年8月末
2018年8月末の東証一部PBRは「1.3」でした。
2018年2月以降、4ヶ月間「1.4」が続き、6月以降3ヶ月間は「1.3」。
直近ピークは2018年1月末の「1.5」。
割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。
東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓
★東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>
日経平均と東証一部PBRの推移
※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ 、日経平均株価【998407】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより管理者作成 ※期間:1999.1~2018.8
次に、比較しやすいよう
<「1999年1月末の値→1.2」とした日経平均>
と「東証一部PBR」の推移グラフです。
この期間の後付けの経験則に過ぎませんが、PBRが
●1.4以上⇒割高?
●0.9以下⇒割安?
というのは一つの目安にはなりそう。
参考データ:日米のPBR比較
・日本の株式市場全体のPBR→東証一部のPBR
・米国の株式市場全体のPBR→S&P500のPBR
とし、1999年12月以降のデータを簡単に。
★この期間の長期平均
・日本:1.1倍
・米国:2.8倍
★最大値
・日本:1.9倍
・米国:5.1倍
★最低値
・日本:0.7倍
・米国:1.8倍
※データ出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ、S&P 500 Price to Book Value
おわりに
米国株高をよそに日本の株価は1月以降停滞。
PBRもじりじりと下がってはきていますが、この傾向が続くかどうか。
ちなみに「PBR」でみると東証一部と同様、東証2部、マザーズも直近ピークは2018年1月です。
<2018年1月⇒8月:単位(倍)>
●東証1部:1.5⇒1.3
●東証2部:1.0⇒0.8
●東証1部:7.5⇒7.0
東証2部は2007年7月を最後にPBRが「1.0倍以上」になったのは2018年1月の1度だけ。
この期間「0.5~0.8」が主なレンジ。
最低値は0.5倍。
なかなか「割安」が解消されない市場となっています。
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