ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

市場の不思議な力に抗して、できるだけ自分の方向性を見失わない

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「13年間で学んだこと」シリーズの8回目になります。

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「市場」というところ

日米ともに、株価が上がる時期、投資家は借金して株式を買う傾向がありそうです。

逆に、株価が下がる時期、投資家は借金してまで株式を買いたがらない傾向がありそうです。

※詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

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要するに、株価が上がっていれば強気になり、下がっていれば弱気になる、当たり前のようですが、実は奇妙な傾向を、全体的にみると、投資家は備えているようです。

なぜ奇妙なのか?

短期的ではなく、長期的な投資をする場合、配当収益などを除けば、安い時期に買って高い時期に売ることが、取引の基本だから。

取引でできるだけ大きな収益を上げたければ、安く買って高く売るか、高く売って安く買い戻すか、基本的にはどちらかです。

●上がっていればもっと買いたくなる

●下がっていれば売りたくなる

のは、心情的には理解できますが、「取引の基本」という視点から冷めた目でみると、実に奇妙な行動、ということになります。

「市場価格の変動」は、投資家を理屈通りに行動しにくくさせる何らかの不思議な力を持っていそうです。

したがって、投資を行う上で、そういう不思議な力をもつ「市場」という相手と対峙している、という認識はあってもいいのかもしれません。

人の心

例えばですが、投資家Aさんは手元の1000万円を10年で2000万円にすることを目標に長期投資を始めました。

7年後、幸運にも評価額が2300万円程度に増え、税金のことを考えても、手元に2000万円が残る状態に。

Aさんはポジションを手仕舞い、手元には2000万円が残りました。

めでたしめでたし

のはずなのですが、その後の3年、市場はバブル相場となり、もしもAさんが投資を続けていれば、評価額は4000万、5000万円になっていたであろう事態に。

友人のBさんはバブルに乗って、資産評価額1億円を実現したそうです。

Aさんは自分が投資をやめたことを悔やみます。

なんであのままもうちょっと続けなかったんだろう・・・

おそらく、それが自然な人の心というもの、と思われます。

本来、「投資の目的」や「投資期間」は

投資家本人のニーズや状況に合致したオリジナルなもの

のはずですが、気づかないうちに市場全体の動きや他人の投資成績の情報などに振り回され、オリジナルがオリジナルでなくなっていくことも。

投資と人の心に関する不思議な側面です。

それでもできるだけ「投資の目的」や「投資期間」などのオリジナル性を保てれば

そうはいっても、やはりAさんは1000万円を2000万円にできたことに満足すべきなのかもしれません。

大きなリスクをとって、自分の目的を達成できたことを誇りに思ってもいいはず。

そして、失敗を重ねながらも、そういった誇りの類を土台に、自分の目標に向けて、自分のペースで一歩一歩進んでいってもいい。

世の中、いつの時代も、自分よりすごい人、運がいい人、自分より能力が上な人、自分と似たような目的をもって、常に自分の先に行ってしまう人は、探せば必ず存在すると思われます。

ただ、そういうことは、自分にとって、実はあまり大きな問題ではないのかもしれません。

誰かが投資で○○億円稼いでいても、××万円損失を出していても、それが自分のパフォーマンスと比べてどうであろうが、本質的な問題ではない。

▲▲投資スタイルや□□投資スタイルがはやっていても、それは本質的な問題ではない。

本質的な問題は

●自分の投資の目的(投資を通して何がしたいのか)

●目的の実現のために、自分がやるべきと思うことが、実行できているのか

●今、自分は目標に近づいているのか、離れているのかの判断

●判断を基に、何か今対策をとる必要があるかどうか

といった投資家オリジナルな問題、投資家本人で一つ一つ解決していくしかない問題と思われます。

往々にして

・上昇相場では強気でいること、株式ロング一本が「正しい」

・弱気相場では弱気でいること、キャッシュ一本が「正しい」

かのような雰囲気になりやすいですが、自分のために自己責任で投資を行っている場合、基本的にどんな投資環境でも個々の投資家が優先的に気にすべきは

【自分なりの「正しい」投資行動】をとれているのかどうか、では?

と思ったりもする次第。

あとがき

強気相場の産物か?こんな記事も。

www.mag2.com

上記記事からの引用。

・すべての人はアメリカの優良企業に「フルインベストすべきだった」

・今後はアメリカの株式市場に賭けている投資家と、そうでない投資家の間では、圧倒的かつ絶望的な格差が広がっていくことになるはずだ

わたしは米国市場には長期的には強気ですが(今はおそらく割安でないと推測)、

割安時期の米国株投資は長期的には期待値が高そうだ

という程度。

どんな投資がベストなのか、先のことなど誰もわからないと思います。

別に世の中、米国株投資をせずとも、給与収入、年金収入、FX投資、インド株投資、日本株投資、不動産投資、何でもいいですが、現状の収入でうまくやりくりして満足して暮らせている人はたくさんいる。

お金や投資も大事だけど日々の目標への歩み・人間関係・活動意欲・小さな楽しみ、健康などもすごく大事と思うのですが・・・主張は様々です。

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