世界の時価総額から株式の割高割安を考える記事。
2018年8月末、世界の時価総額は約85.5兆ドルでした。
前月比-0.5%。
2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-4.8%」の水準。
※データ出所:World Federation of Exchanges
※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向
※出所:WFEのデータより管理者作成
世界の時価総額 ボトムとピーク
※出所:World Federation of Exchanges、Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値
1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。
世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅
※出所:WFEのデータより管理者作成
世界のGDPと時価総額
※データ出所:World Federation of Exchanges、IMFのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2018年7月末
世界バフェット指標の確認
世界バフェット指標の概要
○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です
○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP
○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断
○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断
○1995年1月末~2018年8月末の世界バフェット指標の
★平均値(幾何平均):0.78
★中央値:0.79
※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓
世界バフェット指標の推移と使い方の一例
※データ出所:World Federation of Exchanges、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2018.8月
上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。
世界バフェット指標が
・0.95以上は株式は割高圏?
・0.65以下は株式は割安圏?
という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。
2018年8月末の世界バフェット指標は先月と変わらず「0.98」であり、この指標では
割高圏?
と推測。
近年の世界バフェット指標のピークは
1999年:1.08
2007年:1.09
2015年5月:1.02
2017年12月:1.07
でした。
2017年以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認
※データ出所:World Federation of Exchanges、IMFのデータより管理者作成
この指標では今のところ2017年12月~2018年1月頃が過熱感が強かったようにみえます。
今、ピークから少し落ちてきてはいますが、
・もうひと上げあるか
・このままぽしゃるか
方向感は見えず、わたしは様子見しながらロングショートでリスクテイク。
どちらにしても、今から新規で長期投資!というのは個人的には気が進まない状況。
あとがき
2018年8月の世界の時価総額はやや減少。
9月に関しては現状では
●米国・日本⇒増加?
●インド・中国⇒減少?
●イギリス・ドイツ⇒横這いか微減?
という雰囲気で、2018年8月末と大きくは変わらない水準で停滞していそう。
この中では日本の増加とインドの減少がはっきりしていそう。
<インドセンセックス・TOPIXの比較:ここ1ヶ月>
※出所:マーケット|SBI証券
インドは今年景気がよく、現地通貨建ての株式インデックスの推移は好調でしたが、一部金融株の下落や原油高などもあり、9月は不調。
インドの時価総額は8月末で約2.2兆ドル。
日本は約6.1兆ドル。
インドの市場規模は日本の3分の1強ですが、大きく動けば世界的にそれなりの影響はあるかも。
長期的には有望と思われますが、今のインドの株価指数には個人的には近づきたくない雰囲気。
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