2018年10月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しています
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ1年のFRBの資産推移です。
2018年10月末:4.14兆ドル(約455兆円)でした。4.14
前月比 -6兆円。
2018年でざっと35兆円資産が減っています。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
上記グラフはここ5年のECBの資産推移です。
量的緩和はペースダウンしてきています。
ECBの資産は2018年10月末:4.62兆ユーロ(約601兆円)でした。
前月比±0兆円。
2018年でざっと20兆円(毎月2.2兆円ペース)資産が増えています。
2018年8月以降、ECBの資産は「4.62兆ユーロ」近辺で横這いとなっています。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
上記グラフはここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2018年10月末:約552兆円でした。
前月比+6兆円。
2018年は10ヶ月で約31兆円(毎月約3.1兆円ペース)の増加。
このペースだと年間約37兆円程度の増加となり、2017年(約45兆円)より少ない資産増加ペースになりそうです。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2018年10月末:約1608兆円でした。
・前月比±0兆円。
・FRB:-6兆円
・ECB:±0兆円
・日銀:+6兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2017年12月末は「1592兆円」だったので、2018年は10ヶ月で「+16兆円」。
このペースだと年間約「+19兆円」となり、2017年の年間「+150兆円」ペースからは大幅に緩和ペースが落ちることになりそうです。
2017年(150兆円)と比較すると、2018年は10ヶ月経過時点(16兆円)で進捗率は約11%。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
<データ>
<増減額のグラフ>
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
FRBははっきりと資産縮小
ECBの資産は横這い
日銀は増えたり減ったり
で2018年6月以降の4ヶ月、この3行トータルの資産は横ばいとなっています。
主要な米国債の買い手であったFRBが以前のようには買わなくなった
のは米国債利回りの一つの上昇要因にはなるようです。
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