ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

一瞬大きめに跳ねてみたものの、どうしよう? ~日本市場の概況~

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今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測し、日本市場の概況をみてみます。

今週の日経平均

f:id:yukimatu-tousi:20181109202332p:plain※出所:マーケット|SBI証券

11.9は「22,250」。先週末比±0

週間でほぼ動かず。

10月末は「21,920」だったので、11月は今のところ+1.5%

日経平均の直近の高値は2018年10月の「24,448」で今は高値から「−9.0%」の水準。

今週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

2018.7.23以降、日銀が0.2%程度までの金利水準を容認する?

という話もある日本の長期国債利回り。

11.9は約「0.13%」(前週も「0.13%」)。著変なし。

7/23以降の利回りの最高値は2018年10月の「0.169%」。

今週のドル/円

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※出所:USD JPY 証券株式相場 | ドル 円 相場 - Investing.com

今週は概ね「1ドル=113円台」で推移。

先週末より円安にふれています。
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5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2018年10月末

11.9の日本バフェット指標は「1.16」で先週末「1.15」よりやや上昇。

10月末は「1.14」で、11月は今のところやや上昇。

直近の月末値ピークは2018年1月の「1.28」。

 

11.9の時価総額は約「645.6兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を12.4%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.76」です。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

この指標では昨年の9月頃と似たような水準。

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2018年7月27

2018.11.2 30,038億円(約3.0兆円)。

前週比-1422億円と大幅な減少。

直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円。

水準としては長期平均の「2.4兆円」より大きく、この指標からは

やや割高?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末値と直近数値>

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年1月末~2018年10月末

2018年10月末の東証一部PBRは「1.2」(前月比-0.2)でした。

10月の株安を受けて大きく低下しています。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

今回の上昇相場のピークは「1.5」となるのかどうか。

割安の目安「1.0」以上なので、割安ではなさそうと判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.10.26

2018.11.2は「-10.44」でした。前週の「-16.07」からマイナス幅が大きく縮小。

平常モードにすぐに戻ったという感じ。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

ふつう?

と推測。

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:25.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ3ヵ月のチャート>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャート

11.9は「20.68」。前週末は「25.29」だったので大きく低下。

長期平均は「25.3」であり、投資家心理は

ふつう~やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「割高圏?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

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今週は大きく動かず。

●TOPIX:1月高値「1911」の「-12.5%」の水準。

あとがき

ボラが大きそうな相場なので、個人的にはロングショート(オプションヘッジ取引?)継続。

★ロング:下げに強いであろう個別銘柄群

★ショート:日経オプション・プット買い

で勝負。

先週こう書いていましたが、米国中間選挙を挟む相場変動はそこそこで、わたしの

「下げに強いであろう個別銘柄群」の微々たる利益

は「オプション・プット買いの経費」でほとんど食い尽くされ、あまり利益が出ませんでした。

まあよくあるパターン。

今週は選挙という不確実イベントを無事に通過し、安心とともに一瞬大きめに跳ねてみたものの、それからどうしよう?といった感じだったでしょうか。

米10年国債金利は引き続き最近では高いところ。

<ここ1年>

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※出所:アメリカ 10年 | アメリカ 10年 債券利回り - Investing.com

米2年国債利回りも3%に迫ってきました。

<ここ1年>

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※出所:https://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-2-year-bond-yield

FRBの利上げとともに2年債利回りはほぼ一直線で上昇中。

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