米国の社債スプレッドが11月も引き続き拡大中であり、記事にしてみます。
クレジットスプレッド、社債スプレッドについてはコチラ↓
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【米国社債(Baa)スプレッド】拡大
「米国の社債(ムディーズ格付けBaa。中等度のリスク)」と「米国債(10年物)」の利回りの差のグラフです。
直近の数値は「2.26%」。
2018年2月頃の「1.56%」をボトムにスプレッド拡大中。
<1986年以降の推移>
【米国社債(CCC)スプレッド】拡大
「米国の社債( ICE BofAML US High Yield CCC 」と「米国債(10年物)」の利回りの差のグラフです。
※出所:ICE BofAML US High Yield CCC or Below Option-Adjusted Spread | FRED | St. Louis Fedより作成
上記のBaa社債よりリスクの高いジャンク債(格付CCC)と米国債のスプレッド。
こちらもスプレッドが拡大中。
2017年9月末頃の「6.6%」をボトムに、直近では約「9.2%」となり、2015~2016年頃のチャイナショック頃の「10%越え」が視野に入ってきています。
<1996年以降の推移>
※出所:ICE BofAML US High Yield CCC or Below Option-Adjusted Spread | FRED | St. Louis Fedより作成
あとがき
<S&P500:2018.10~11>
※出所:https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-dataより作成
S&P500は11月は月間で上昇していますが、10月から目立っている社債スプレッドの拡大は11月も続いています。
違和感があります。
<米10年債利回り:ここ3ヶ月>
※出所:アメリカ 10年 | アメリカ 10年 債券利回り - Investing.comより作成
また、米国債の利回りは10月以降低下傾向ですが、社債スプレッドは拡大しており
リスクが高めの社債からマネーが流出しだしている(リスクの低い米国債が選好される傾向が強まっている?)
可能性があるかも。
過去の経験ではやや不吉な状況。
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