株価のピークを景気のピークも、それがいつかを事前に知ることは困難ですが、ピークらしき時期からの変化を確認することはできます。
全世界の時価総額が最近最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年1月末の下落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年1月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
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所感①:「上海総合」が図抜けている
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
2018年は新興国株は受難の年で、上海総合だけでなく香港ハンセン、VWOなども大きく下げていた時期もあったのですが、ここにきて香港ハンセンやVWOは回復基調。
上海が取り残されているという感じ。
今後その他に追いつく方向に向かうのか、一人旅が続くのか。
所感②:日本、ドイツ、香港、新興国が似たような下げ幅
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
気づけば「TOPIX」「香港ハンセン」「独DAX」「VWO」の下落率が似たような水準に。
為替レートは考慮していないので一概に比べられませんが、日本やドイツが落ち、新興国が盛り返している、という印象。
所感③:相対的に米国の指数は強い
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
米国の株価指数は相対的に強い印象。
米国への配分比率が高い「TOK」や「VT」の下落率も小さめ。
総じてこの期間に関しては比較的
米国投資が無難であった
とはいえそう。
景気動向が端的に表れているような気はします。
<主要国PMIの最近の推移>
※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより作成
インドも堅調にみえますが、1年前に比してインドルピーはドルに対して10%以上下落しており、やはり相対的に米国株が強かったように見受けられます。
おわりに
※出所:米S&P 500 過去のレート - Investing.comより作成
昨年の1~2月頃のS&P500の推移です。
順風が続いた米国株式市場が揺れ出したのが昨年1月末から2月のこと。
約1年たって米国株はやや下落、VTは約1割、日本やドイツは2割足らず、上海総合は3割足らずの下落という状態。
たった1年で景色はガラッと変わるもの。
感覚的には昨年に比してずいぶん楽観は減り、悲観が増えたような。
2020年2月がどうなっているかはわかりませんが、油断せず、大きく資産を減らさず、落ち着いて投資できている状態でありたいもの。
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