ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

際立った米中の動き

f:id:yukimatu-tousi:20190320173436p:plain世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。

2019年2月末時点で、世界の時価総額は約82.9兆ドルでした。

前月の80.3兆ドルから増加し前月比+3.2%

2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-7.7%」の水準。

 ※データ出所:https://www.world-exchanges.org/

※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
スポンサーリンク

 


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

近年の世界の時価総額の動向

f:id:yukimatu-tousi:20190320173840p:plain※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成

上記グラフは1995年1月末~2019年2月末の世界時価総額の推移です。
直近2018年1月のピークから13ヶ月経過。
2018年12月に大きく落ち込みましたが、2019年は急回復をみせています。

世界の時価総額 ボトムとピーク

f:id:yukimatu-tousi:20180427142442p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

f:id:yukimatu-tousi:20180730153802p:plain

※出所:https://www.world-exchanges.org/WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2019年1月末の82.9兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009年2月末「28.9兆ドル」の2.9です。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
過去の3回は株価は割高だったと思われます。
4回目のピークは2018年1月頃
かと思われましたが、2018年12月以降は急速に時価総額が回復。
2月末時点ではあと約5兆ドルで名目GDPに並びそう。

f:id:yukimatu-tousi:20190320174636p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ IMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2019年2月末

世界バフェット指標の確認

世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2019年2月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.78

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

f:id:yukimatu-tousi:20190320202658p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2019.2月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2019年2月末の世界バフェット指標は「0.94」であり、割高圏の目安「0.95」を下回っていますが、平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は

やや割高傾向?

と推測。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.01

2017年12月:1.07

でした。

2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

f:id:yukimatu-tousi:20190320202911p:plain
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
IMF
のデータより作成 

この指標では今のところ「2017年12月~2018年1月頃」の過熱感が強かったようにみえます。

参考データ:近年の下落相場時のバフェット指標の変化

f:id:yukimatu-tousi:20190120223039p:plain※データ出所:https://www.world-exchanges.org/IMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1~2018.12

☆ITバブル崩壊期

●1.08⇒0.54

☆サブプライムバブル崩壊期

●1.09⇒0.48

☆チャイナショック(2015~2016年頃)

●1.01⇒0.81 

☆2018年1月以降

●1.07(2017.12)⇒0.88(2018.12)

おわりに

中国の時価総額(上海+深セン)は2019年1月⇒2019年2月の1ヵ月で

6.70兆ドル⇒7.85兆ドル(+1.15兆ドル。+17.2%)

の大幅増加。

この期間の世界全体の増加分、2.6兆ドル(80.3兆ドル⇒82.9兆ドル)の半分足らずを占めました。

3月(3/20まで)も上海総合は5%以上の上昇。

引き続き世界の時価総額を押し上げる原動力となるか。

ちなみにこの期間、米国の時価総額(ニューヨーク+ナスダック)は

33.1兆ドル⇒34.1兆ドル(+1.0兆ドル。+3.0%)

となっており、米中だけで全世界の増加分の約83%(2.15兆ドル÷2.60兆ドル)を占めました。

2月に関しては際立った両国の動き。

こんな記事も

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly