株価のピークを景気のピークも、それがいつかを事前に知ることは困難ですが、ピークらしき時期からの変化を確認することはできます。
全世界の時価総額が最近最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、2019年3月末までの世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年3月末の下落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年3月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
スポンサーリンク
所感①:「上海総合」が急騰、一人旅の終了
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
上記は2018年1月末の状況。
上海総合の下落幅がぶっちぎりで一人旅状態でしたが、2~3月月間で急騰し、TOPIX、ドイツ、VWOの下落率を下回る水準に回復し、「一人旅」の終了。
所感②:依然、相対的に米国指数は強い
引き続き米国の株価指数は相対的に強い印象。
ナスダックは2018年1月の高値を超えています。
米国への配分比率が高い「TOK」や「VT」の下落率も小さめ。
所感③:「米国:ロング」「その他:ショート」戦略という発想もありか
CLI(OECD全体)やグローバル製造業PMIは2017年11~12月頃にピークアウトしています。
世界景気が減速していく時期、「米国株は相対的に強い可能性が高かった(最後までリスクマネーが流入しやすい?)」という過去の経験則を活かすなら
★米国株指数:ロング
★日本・ドイツ・新興国などの株価指数:ショート
というポジションをCFDや先物などで作って利幅獲得を狙う、という戦略が現時点で有効だった模様。
<一例:S&P500とTOPIXの月間変動>
<2017.11月以降(2019.3まで)のS&P500の変動率-TOPIXの変動率>
この期間、単純平均では月間で約1.2%程度のプラス(諸経費、税金等考慮せず)。
ロングショートの魅力の一つは「レバレッジをかけやすいこと」ですが、
「株価指数の急落時にも収益獲得のチャンスがあること」
も魅力です。
次回の景気減速期に有効かは不明であり、今から実行してうまくいくかも不明、今後米国指数が大崩れしない保証もありませんが、とりあえず一つのロングショートのネタとしてアリかも。
※データ出所: Investing.com
※ロングショートを勧める意図はありません。投資は自己責任で
おわりに
米国株は好調ですが2019年3月末において、日本、ドイツ、中国、新興国株(VWO)などは2018年1月の高値から10%以上安い水準にあります。
VTも-8%水準。
2018年1月が直近ピークとなるかは不明ですが、経過をみたいところ。
こんな記事も