ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

景気減速期の「米国株:ロング」「その他:ショート」戦略という発想

f:id:yukimatu-tousi:20190408155846p:plain株価のピークを景気のピークも、それがいつかを事前に知ることは困難ですが、ピークらしき時期からの変化を確認することはできます。

全世界の時価総額が最近最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、2019年3月末までの世界の主要な株価の変化を確認してみます。

世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年3月末の下落率>

f:id:yukimatu-tousi:20190408161029p:plain※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本https://finance.yahoo.com/のデータより作成

世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年3月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。

データはこちら。

f:id:yukimatu-tousi:20190408160947p:plain※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本https://finance.yahoo.com/のデータより作成
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所感①:「上海総合」が急騰、一人旅の終了

f:id:yukimatu-tousi:20190211140031p:plain※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本https://finance.yahoo.com/のデータより作成

上記は2018年1月末の状況。

上海総合の下落幅がぶっちぎりで一人旅状態でしたが、2~3月月間で急騰し、TOPIX、ドイツ、VWOの下落率を下回る水準に回復し、「一人旅」の終了。

f:id:yukimatu-tousi:20190408161233p:plain

所感②:依然、相対的に米国指数は強い

f:id:yukimatu-tousi:20190408161625p:plain引き続き米国の株価指数は相対的に強い印象。

ナスダックは2018年1月の高値を超えています。

米国への配分比率が高い「TOK」や「VT」の下落率も小さめ。

所感③:「米国:ロング」「その他:ショート」戦略という発想もありか

CLI(OECD全体)やグローバル製造業PMIは2017年11~12月頃にピークアウトしています。

世界景気が減速していく時期、「米国株は相対的に強い可能性が高かった(最後までリスクマネーが流入しやすい?)」という過去の経験則を活かすなら

★米国株指数:ロング

★日本・ドイツ・新興国などの株価指数:ショート

というポジションをCFDや先物などで作って利幅獲得を狙う、という戦略が現時点で有効だった模様。

<一例:S&P500とTOPIXの月間変動>

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f:id:yukimatu-tousi:20190408163049p:plain<2017.11月以降(2019.3まで)のS&P500の変動率-TOPIXの変動率>

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この期間、単純平均では月間で約1.2%程度のプラス(諸経費、税金等考慮せず)。

ロングショートの魅力の一つは「レバレッジをかけやすいこと」ですが、

「株価指数の急落時にも収益獲得のチャンスがあること」

も魅力です。

f:id:yukimatu-tousi:20190408164622p:plain

次回の景気減速期に有効かは不明であり、今から実行してうまくいくかも不明、今後米国指数が大崩れしない保証もありませんが、とりあえず一つのロングショートのネタとしてアリかも。

※データ出所: Investing.com

※ロングショートを勧める意図はありません。投資は自己責任で

おわりに 

米国株は好調ですが2019年3月末において、日本、ドイツ、中国、新興国株(VWO)などは2018年1月の高値から10%以上安い水準にあります。

VTも-8%水準。

2018年1月が直近ピークとなるかは不明ですが、経過をみたいところ。

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