最新の「製造業PMI」と「ISM製造業景気指数」から世界と米国の景気を観察してみます。
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①グローバル製造業PMI
「購買担当者指数」は「PMI」とも呼ばれる景気指標の一つです。
世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標です。
50が分岐点であり
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆します。
グローバル製造業PMIは「全世界の製造業の景気状況」を示唆する指数です。
グローバル製造業PMIの推移を見てみます。
※グローバル製造業PMIについて、詳しくはコチラ(英語サイト、PDF)
https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/14472716eb9b4a509727810a8596fd27
※出所:上記PDFサイトより作成
2019年4月は「50.3」(前月比「-0.2」)でした。
2017年12月をピークに16ヶ月続く低下トレンド。
今は世界景気があまりさえない状況であることを示唆するデータ。
●2018年2月:54.1
●2018年3月:53.3
●2018年4月:53.5
●2018年5月:53.1
●2018年6月:53.0
●2018年7月:52.7
●2018年8月:52.6
●2018年9月:52.2
●2018年10月:52.1
●2018年11月:52.0
●2018年12月:51.4
●2019年1月:50.8
●2019年2月:50.6
●2019年3月:50.5
●2019年4月:50.3
節目の50の手前で踏みとどまっていますが下落トレンドは変わらず。
50を下回ればチャイナショック以来(2015~2016年頃)の出来事になります。
※PMIについて詳しくコチラ↓
●中日独の景気動向 2017年11月データ - ユキマツの「長期投資のタイミング」
②主要国製造業PMI
主要4ヶ国(米中日独)の国別の製造業PMIを確認。
期間は2016年1月~2019年4月です。
※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより管理者作成
直近のピークは
●中国:2017.9月
●ドイツ:2017.12月
●日本:2018.1月
●米国:2018.4月
であり、今のところ
「中国⇒ドイツ⇒日本⇒米国」
の順にピークアウトしています。
2019.3月の数値変動は
●米国・ドイツ・日本:上昇
●中国:低下
中国以外は上昇していますが米国とドイツはほぼ横ばい。
日本は大きめの上昇し節目の50をわずかに上回っています。
3月「50.5」まで急上昇した中国は「50.1」まで下落。
中国(50以上をキープできるか)と米国(50に少し接近してきている)の今後の動向が気になるところ。
③ISM製造業景況指数
最後に、米国の景気指標の一つ「ISM製造業景況指数」を確認します。
PMIと同様、50が分岐点であり、
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
※ISM製造業景況指数についての記事↓
「株は景気の悪い時期に買うは正しいか?」米国景気の一つの指標【ISM製造業景況指数】
※出所:アメリカ ISM製造業購買担当者指数より作成
2019.4月は「52.8」(前月比−2.5)。
大きめの下落。
節目の50は上回っていますが、若干心もとない状態。
今後50に接近するか持ち直すか。
おわりに
3月は中国の製造業PMIが急上昇したことや株価が堅調だったこともあって
いったんの持ち直し?
の雰囲気も感じられましたが4月は微妙な感じ。
グローバル製造業PMIは16ヶ月続く低下トレンドとなり、50をぎりぎり保った4月の中国製造業PMIの動きも強気派には嫌な感じ。
休み明け、日本市場が元気なら少しポジションを増やそうかとも考えていましたが、あまり元気ではなさげ。
行方のみえない米中の貿易交渉もあり、個人的には小さめのロングショートやヘッジつきのポジション継続。
以前とりあげた
東証上場ETF【2522】iシェアーズ オートメーション&ロボット ETF
は最近絶好調でしたが5/7に6%以上の下落。
直近ピークは4/19。
わたしが気にしている景気敏感系の銘柄は概ね4月中旬にピークアウトしているものが多い印象。
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