世界第2の経済大国、中国。
株価や景気などを簡単に観察。
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上海総合株価指数
※出所:https://jp.investing.com/indices/shanghai-composite-historical-dataより作成
2018年は散々だった上海総合株価指数(年間で24.6%下落)、2019年は大幅な上昇率。
3月末までで24%ほどの上昇。
ただ4月月間ではややマイナス、5月(14日まで)は大きなマイナス。
少し怪しい雰囲気。
製造業PMI
※出所:https://jp.investing.com/economic-calendar/chinese-manufacturing-pmi-594より作成
景気指標の一つ、中国の製造業PMIは3月に節目の50を久々に超え、景気の好転を示唆。
ただ4月には低下し50近辺でどっちにも転びそうな微妙な状況。
銅価格
※出所:https://jp.investing.com/commodities/copperより作成
世界景気、中国景気の動向を反映しやすいとされる銅価格。
月末値(概算)でみると最近の主なピークは
・2017.12月:3.3
・2018.9月:2.8
・2019.3月:3.0
株価と同様、5月は急落。
中国の長期金利
※出所:https://jp.investing.com/rates-bonds/china-10-year-bond-yieldより作成
こちらもざっくりとですが中国景気の動向を反映しやすそうな長期金利(中国国債利回り10年物)の推移。
景気がいい時期に金利は高まり、景気悪化時は金利が低くなる傾向がある様子。
月末値(概算)でみると最近の主なピークは
・2018.1月:3.9%
・2018.9月:3.7%
・2019.4月:3.4%
5月はやはり低下しており、この指標もネガティブ。
「ドル/人民元」と「上海総合株価指数」
最後にドル/人民元と上海総合株価指数のチャート。
あくまで最近の経験則ですが、タイムラグはあるものの、
人民元安(ドル高)⇒株安
人民元高(ドル安)⇒株高
の傾向があるような感じ。
※出所::https://jp.investing.com/indices/shanghai-composite-historical-data、https://jp.investing.com/currencies/usd-cnyより作成
直近では明確に「人民元安+株価下落」の動きとなっており、こちらもネガティブ。
まとめ
★上海総合株価指数(直近の動き):ネガティブ
★製造業PMI(4月):?(景気判断の分岐点の50近辺の「50.1」)
★銅価格(直近の動き):ネガティブ
★長期金利(直近の動き):ネガティブ
★ドル/人民元(直近の動き):ネガティブ
よく分からない時期は即断しないのが個人的には好み
前回の本シリーズでは上記のように書いていましたが、今回はあまりいい要素がない状態。
現時点で上記の観点からは
中国景気は減速傾向?
という印象を受けます。
ただ、景気指標CLI(2019.3月まで)では2018年12月ごろをボトムに景気回復・・・的なデータも出ており、5月末に発表される製造業PMIの結果を含めて気になるところ。
PMIが50を割ってくるなら、米中対立要因も含めて、また悲観派が台頭しそう。
また下記記事によれば
・一部のアナリストは3月の(鉱工業生産の)急増について、季節要因や一時要因が影響したとの見方を示している
・2019.4月の小売売上高の伸び率は2003年5月以来の低水準
・衣類の販売が2009年以来10年ぶりの減少
とのこと。
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