全世界の時価総額が最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、2019年7月末までの世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年7月末の騰落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成 ※以下の表、グラフも同様
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年7月末の騰落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
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所感①:引き続き「TOPIX、中国、新興国」の下落幅が大きい
TOPIX、上海総合、VWOなどの下落率は大きく18%ほど。
これらの市場からマネーは逃避、その行き先は・・・
所感②:米国株は比較的堅調
逃避先は米国市場。
特にナスダック。
マクロ的にみると
「相対的に大きな期待を持ち続けられる居場所」や「安心できる居場所」を探し、マネーはそこに向かう
という基本法則に沿う動き。
今の今は金(ゴールド)や各国国債にマネーが流入しているようですが、この1年半、他の株式市場が「相対的に大きな期待を持ち続けられる場所」「安心できる場所」でなくなりつつある中、米国株式市場はマネーの受け皿となってきたか。
近年の経験則ではマネーの受け皿が「現金(日本円、スイスフランなど)」である時期が投資のビッグチャンスだったと思われますが、今後はどうか。
長い目でみるとまさかのインフレ高進で不動産、ゴールドなどの実物資産が幅を利かせる展開はあるのかどうか。
おわりに
好奇心で日本の主要証券会社の「2018.1月末⇒2019.7月末」の値動きを調べてみました。
()内は6月末の値。
※データ出所:Yahoo!ファイナンス
・野村証券:-51%(-47%)
・大和証券:-40%(-40%)
・松井証券:-12%(-2%)
・マネックス証券:-20%(-6%)
・東京東海証券:-60%(-60%)
・岡三証券:-48%(-47%)
※TOPIX:-15%(-16%) ※概算値
前月に比べ「松井証券」「マネックス証券」などのネット系のマイナスが目立ちます。
東証一部売買代金の月間一日当たり平均値は「2018.1月⇒2019.7月」で約36%減少(3.35兆円⇒2.15兆円)。
今年は1~7月まで前年割れが続いており「盛り上がりに欠ける日本市場」との印象を裏付けるデータ。
※データ出所:https://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/misc/tvdivq00000023wp-att/historical-genbutsu.xls
ちなみに世界景気との連動性が高そうな建設機械銘柄キャタピラー【CAT】やコマツ【6301】の株価は「2018.1月末⇒2019.7月末」で
・キャタピラー【CAT】:-19%(ドル建て)
・コマツ【6301】:-42%
と景気減速感を醸し出す状況。
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