2019年7月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しており、数値は目安、概算です
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のFRBの資産推移です。
2018年頃から資産縮小が本格化。
2019年7月末:3.78兆ドル(約416兆円)でした。
前月比 -5兆円。
2019年は7ヶ月で33兆円、毎月4.7兆円程度の減少ペース。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のECBの資産推移です。
ECBの資産は2019年7月末:4.68兆ユーロ(約608兆円)でした。
前月比-2兆円。
今年はほぼ変わらず。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
ここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2019年7月末:約568兆円でした。
前月比+3兆円。
今年は+16兆円ほど。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2019年7月末:約1592兆円でした。
・前月比−4兆円。
・FRB:-5兆円
・ECB:-2兆円
・日銀:+3兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2018年は年間で「+16兆円」でした。
2019年は7月までで「−16兆円」。
地味に減少傾向。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
10年物国債利回り、昨年末⇒2019.8.16の変化。
★米国:2.69%⇒1.56%
★日本:0.00%⇒-0.23%
★ドイツ:0.25%⇒-0.69%
国債バブルなのか、まっとうな判断による国債への資金移動なのか。
3中銀の資産はやや減少(どちらかというと利回り上昇要因か)していますが、景気への悲観的な見方や需給面などから、国債利回りはこの8ヵ月半で大きく低下しています。
また下記記事によればFRBの量的縮小は9月末で終了する模様。
FRBは2018年頃の金融引き締めスタンスから、利下げを含めて2019年後半は緩和的スタンスに移行してくるかどうか、引き続き観察。
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