日本の景気動向指数(先行指数)から日本の景気と株価について考える記事。
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景気動向指数とは
日本の景気動向を示唆する指標の一つです。
詳しくは上記サイトを参照ください。
本記事では
コンポジット・インデックス(CI)
の
先行指数
を使用。
景気動向指数の推移と現在値
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府より作成 ※期間:1995.1~2019.8
2019.8月:91.7(前月比-2.0)
でした。
直近ピークは2017.11月:102.9
で1年9ヶ月続く低下トレンド。
このピーク時期は「CLI(OECD全体)」や「グローバル製造業PMI」のピーク時期(2017年12月)とほぼ同時期。
景気動向指数、10年移動平均
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府より作成 ※期間:1995.1~2019.8
あくまで一つの目安ですが景気動向指数の水準を探るため10年移動平均線を引き、移動平均より低位にある時期を表示。
リーマン後、欧州債務危機、チャイナショックなどと符合しており、それほど悪い指標でもないか。
現在はリーマン後、欧州債務危機、チャイナショックと同様、移動平均より低位にあり、この見方では景気は悪そう。
景気が悪い時期にリスク資産の配分を多くする
という長期戦略からすると、そろそろリスク資産を増やしていくべき時期なのかもしれませんが、わたしは今のところ動かず。
景気動向指数とTOPIX
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府、TOPIX【998405】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより作成 ※期間:1995.1~2019.8
景気動向指数とTOPIXの推移。
2019年8月は
★TOPIX:下落
★動向指数:低下
景気動向指数(先行指数)を構成する11項目の中に株価も入っているため、両者の推移は比較的似やすい傾向がありそう。
9月は株価が大幅上昇したことや増税直前ということもあり、9月のデータは8月よりもよくなるか。
参考データ①:景気動向指数とTOPIX
1:景気動向指数が上昇トレンドにある時期は、株価がなかなかついてこなくても、結果的に報われる場合が多い
2:景気動向指数が低下トレンドにある時期は概ね株価は低下基調
※期間:1995.1~2019.7
おわりに
日本景気はかなり悪そうだが株価指数がそこそこ保てている理由、らしきもの。
※個人的な直感
★中銀が緩和的で世界的に金利が低いから?
★日銀等の株式ETF買いや日本企業の自社株買いが効いているから?
★為替が円安水準に留まっているから?
★米国景気が大崩れしていないから?
引き続き上記の視点も加味して、今後の景気、株価確認を継続。
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