ユキマツの「長期投資のタイミング」

投資歴16年目。 「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

失業給付の増額・延長せず? ~米国市場の概況~

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先週の米国市場を

「米国株式の割安割高を判断する目安」

になると思われる指標などで概観してみます。

ごく簡単な米国市場の概観

<先週のS&P500>

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※出所:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

7.17は「3225」。前週末比「+1.3」。

7月月間では「+4.0」。

2020.2月の最高値「3394」から「-5.0%」の水準。

<先週の米国10年国債利回り>

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※出所:米国 10年 | 米国 10年 債券利回り

7.17は「0.62%」。前週の「0.64%」よりやや低下。

先週も株高、債券高。

定点観測

以下の4つで定点観測してみます。

恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性>

ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッドの一つ>

S&P500のPBR<米国の代表的な株価指数のPBR>

米国バフェット指標 <米国の時価総額÷米国の名目GDP>

恐怖指数

<1990年~>

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<先週>

f:id:yukimatu-tousi:20200718212539p:plain※出所:S&P 500 VIXインデックス

7.17は「25.68」。前週の「27.29」より低下。

水準としては長期平均(「19.3」)より高く、米国の市場心理は

やや不安?

と推測。

今は割安時期の目安の「30」以下。

※参考:2018年以降の高い値(場中含む。概算値)

・2018.2月:「50」

・2018.12月:「36」

・2020.3月:「85

<恐怖指数について詳しくはコチラ↓>

www.yukimatu-value.com
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ジャンク債スプレッド

ジャンク債スプレッドとは

①ジャンク債スプレッド

米国のハイ・イールド債(格付け:BB)の利回り-米国債(10年物)の利回り

※本記事ではオプション調整後

②ジャンク債スプレッドが大きい⇒株式は割安傾向

③ジャンク債スプレッドが小さい⇒株式は割高傾向

④★平均値(幾何平均):3.4

 ★中央値:3.2

<期間:1997.1月~2020.6月の月末>

5%以上のスプレッドの時期に株価は概ね割安か?

推移グラフと現在の状況判断

<1997年以降>

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※出所:ICE BofAML US High Yield BB Option-Adjusted Spread (BAMLH0A1HYBB) | FRED | St. Louis Fedより作成 ※期間:1997.1月末~2020.7.16
2020.7.16時点のジャンク債スプレッド(%。格付けBB、オプション調整後)は「4.09」で、前週の「4.42」より低下。

スプレッドの長期中央値は「3.2」で今は平均以上、投資家心理はやや不安?か。

<ここ1年>

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※出所:ICE BofAML US High Yield BB Option-Adjusted Spread (BAMLH0A1HYBB) | FRED | St. Louis Fedより作成  

●FRB、無制限の量的緩和(2020.3.23頃)

●FRB、ジャンク債(BB格まで)を購入(2020.4.9頃)

というアナウンスを契機に今のところBB格のスプレッド拡大は押さえ込めている印象。

<ジャンク債スプレッドについて詳しくはコチラ↓>
www.yukimatu-value.com

S&P500のPBR

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※出所:S&P 500 Price to Book Value

1999年末~直近のS&P500のPBRの推移です。

7.17時点の推計値は「3.53」。

3.1~3.2台でウロウロしていましたが、2000.6.8には「3.53」倍にまで急上昇。

その後一時低下するも最近また高水準に。

長期の中央値「2.77」を27%ほど上回っており、現在株価は

割高

か。

※最近のS&P500の高PBR

①2018.1.26:3.60倍(最近世界景気が最もよかった時期)

②2018.9.21:3.51倍(最近米国の経済成長率が最も高かった時期)

③2020.1.17:3.76倍(コロナ前、2019年9月以降の世界景気拡大期のピーク)

④2020.6.8:3.53倍(コロナ後のリバウンド)

⑤2020.7.17:3.53倍(コロナ後のリバウンド)

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※出所:
S&P 500 Price to Book Value

<S&P500のPBRについて詳しくはコチラ↓>

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米国バフェット指標

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

②米国株式の割安割高を判断する目安

③米国の時価総額=NYSE+Nasdaqで計算

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2019年末 

米国の時価総額は2020年5月末で約「34.8兆ドル」。

2020年5月末の米国バフェット指標は「1.62」。

今のS&P500は5月末(3044)より6%ほど高い水準。

長期の米国バフェット指標の中央値「1.33」より高い可能性が高く、株価水準は

割高?

か。

※2020年2~3月のWFEの米国時価総額データは誤りである可能性が高く、今は使用せず。2020年5月のデータからの適当な推測です。ご参考までに

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※データ出所:https://www.world-exchanges.org/世界経済のネタ帳Gross Domestic Product (GDP) | FRED | St. Louis Fedのデータより作成

※2020年1Q米国名目GDP推計値:21.54兆ドル

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での米国市場の割高割安、4つの指標からの推測、まとめ

あくまで経験的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

恐怖指数⇒割安ではない?

ジャンク債スプレッド⇒割安ではない?

S&P500のPBR⇒割高?

 ★米国バフェット指標 ⇒割高?

以上から米国株の水準は

割高?(投資タイミングとしてネガティブ要因?)

と推測。

また

★米国の金融政策:緩和的(ポジティブ要因)

★米国の景気 :悪化傾向?(ネガティブ要因?)

と推測。

株価水準、金融政策、景気動向から考え、現時点で米国株の投資タイミングに関して、ややネガティブ~ネガティブ?な印象。

※個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

最近のバブル崩壊後の株価低迷期と現在のデータ比較

※表のデータ出所 ・世界のバフェット指標:GLOBAL NOTEhttps://www.world-exchanges.org/ ・OECD景気先行指数:OECD Data ・シラーPER:Shiller PE Ratio ・失業率:US Unemployment Rate ・実質経済成長率:BEA National Economic Accounts ・長短金利差:米国債・金利 - Bloomberg ・かい離率:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

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引き続き割高っぽい状況。

・恐怖指数、ジャンク債スプレッド:だいぶ下がってきました

・S&P500のPBR:高水準

・シラーPER:高水準。節目の「30」超え

米国、新型コロナ関連

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6月以降増加傾向で7月に入って感染拡大の勢いが増している印象。

2020.7.17の新規感染者数、約7.6万人(7.10は約6.7万人)。

※2020.7.17までのデータ

※出所:https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP%3Aja&mid=%2Fm%2F09c7w0

<新型コロナ一日当たり死者数(3日平均)、日米比較>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

米国は減少傾向にありましたが、7月以降徐々に増加傾向。

日本は比較的低位安定。

☆2020.7.18:米国⇒933人、日本⇒<1人

FRB総資産推移(ここ1年)

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fedより作成

FRBの総資産は2020.6.10(7.17兆ドル)でいったんのピーク。

その後4週連続で減少。7.8⇒7.15はやや増加して6.96兆ドルへ。

テスラ(TSLA)の株価(ここ1年)

f:id:yukimatu-tousi:20200719163409p:plain※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

先週は週間で「-2.8%」。

おわりに

https://jcc.jp/news/16053073/

先月のニュースになりますが、上記記事によれば

●新型コロナウイルス対策として失業給付を週600ドル加算する措置について「予定通り7月末で終了」

●「職場復帰を促す代替措置を検討している」

とのこと。

給付金が株価上昇の一因とする見解もあり、

☆単純に7月末に加算措置の終了⇒市場にとってネガティブ要因

☆コロナ蔓延などを理由に再度何らかの財政出動⇒マネーの株式市場への流入⇒市場にとってポジティブ要因

どうなるかは不明ですが、一応期日がはっきりしているイベントであり、株式市場は割高っぽい雰囲気が続いており、しばらく防御重視が無難か。

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