ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

欧米は秋~冬の新型コロナ再拡大期に突入か、FRB資産は過去最大へ ~FRB資産、テスラ、米国コロナ等~

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最近の米国がらみ、コロナがらみで気になるテーマをいくつか。

米国、新型コロナ関連

<新規感染者数>

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※出所:コロナウイルス(COVID-19) - Google ニュース

7.16の約7.6万人がピークでしたが、先週大幅に上回っています。

直近ボトムは9.7の約2.5万人。

その後再び増加傾向。

2020.10.23の新規感染者数、約8.5万人(一週間前は約7.0万人)で週間で大きく増加。

欧米は秋~冬の感染再拡大期に突入しているという推測が信憑性を持ちうる展開。

<一日当たり死者数(7日平均)>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Data

ピークは2020.4.22の約2715人。

8.10に二度目のピーク(約1154人)、その後はなだらかに減少~横這い傾向。

直近ボトムは2020.10.17の687人。

2020.10.24の死者数(7日平均)は約771人(一週間前は687人)で週間では増加。

日本、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

日本の新型コロナ死者数。

ピークは2020.4.29の約29人。

7月後半からの増加は9月1日(約14人)でピークアウト。

その後は徐々に落ち着き。

2020.10.24は約「6人」、一週間前は約「5人」で週間でやや増加。

欧州主要国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

<2020年2月以降>

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<2020年8月以降>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

上記はフランス、スペイン、イギリス、イタリア、ドイツの新型コロナ死者数。

3~4月のピーク時には程遠いものの、8月中旬から明らかに増加傾向。

今週のグラフではイギリス、フランス、イタリアの上昇カーブが急な印象。

このまま来年3月頃まで大変な状況が続くことになるのか、何らかの強い対処をとるのか。

厳しい状況と推測。

全世界、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

全世界の新型コロナ死者数。

4.19の約7500人がピーク。

5.29の約3800人が直近ボトム。

その後再び増加傾向。

2020.10.24は5700人(一週間前は5200人)で週間では大きく増加。

FRB総資産推移(ここ1年)

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fedより作成

FRBの総資産は2020.6.10(7.17兆ドル)でいったんのピーク。

その後

☆4週連続で減少(6.92兆ドルに)⇒2週微増⇒2週微減⇒2週微増⇒微減⇒微増⇒微減⇒2週微増⇒微減⇒3週微増(最新で7.18兆ドル)

という推移。

ここ15週は地味に増加傾向を続け、先週6.10の7.17兆ドルを超えて過去最大規模へ。

テスラ(TSLA)の株価(ここ1年)

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※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

4月以降の上げ相場の象徴っぽいテスラの株価変動。

先週週間では「-4.3%」。

日々のボラは引き続き大きめ。

10月月間では「-2.0%」と月間でマイナスへ。

今のところのピークは2020.9.1の「502」で今はピークから約「-16%」の水準。

おわりに

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fedより作成

知らない間に地味にFRB総資産は過去最大を記録。

改めてFRB総資産の長期チャートをみると、世界的な金融危機となった2008年の増加幅がかわいく見えるほど、今回のコロナ騒動が大変な事態であると思われされる資産の激増具合。

米国も日本化し、中銀資産は増加の一途、中銀の株式ETF買いで市場を買い支え、万年低金利状態といった状態になるのかどうか。

はたまた想定外のインフレ、あるいはほどほどのインフレ到来となり、ここ11年以上の株高トレンドに傷がつくことになるか。

 

コロナ前はCLIやPMIなどをそれなりに確認していましたが、今は世界景気のことはさほど気にしていない状況。

場合によっては来年春ごろまではそれほど気にしないかも。

理由は新型コロナ。

冬季に欧米で新型コロナが猖獗を極めれば、世界景気は高確率で低迷するでしょうし、一方でそれに対する財政政策、金融政策が強力であれば、また市場はそれによって大きく影響を受けるでしょう。

今は「米国大統領選」に加えて

「新型コロナ」(人がコントロールできない)

「主に欧米主要国政府の動向」(少数の政策担当者の判断に極めて大きく左右される)

そういったあまりに予測しがたいものの影響が大きすぎる状況とみており、

「世界の景気トレンドを確認しながら世界景気拡大トレンドならリスク資産配分を増やして、景気減速トレンドなら配分を減らして・・・」

といったわたし好みののんびりしたスタンスをとりにくい感じ。

つまり安定期ではなく相当な混乱期。

引き続き大けがしないよう防御重視。

リスクをとりやすい状態になって欲しいと期待しているのは欧米で新型コロナ拡大の勢いが徐々に減じそうな2021年2~4月頃?というのが個人的なのんびりした見立て。

もちろんこの秋から冬のコロナが大したものでなければそれにこしたことはありませんが、今のところは欧米医療現場への過負荷が危惧される状況か。

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