ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

春はまだ遠い ~FRB資産、テスラ、米国コロナ等~

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最近の米国がらみ、コロナがらみで気になるテーマをいくつか。

米国、新型コロナ関連

<新規感染者数>

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※出所:コロナウイルス(COVID-19) - Google ニュース

直近ボトムは9月の約2.5万人。

その後冬に向かって急増。

2020.12.3の新規感染者数、約21.7万人(一週間前は約10.3万人)で週間で大きく増加。

<米国、一日当たり死者数(7日平均)>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Dataより作成

1度目のピーク、2020.4.24、2241人。

2度目のピーク、2020.8.1、1138人。

直近ボトムは2020.10.7の700人。

10月中旬から急増中。

2020.12.4の死者数(7日平均)は約2011人(一週間前は1477人)で週間で急増。

このままいくと1度目のピークに到達し抜いてしまうかもしれないという不安を煽る増加率。

日本、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

日本の新型コロナ死者数。

1度目のピーク、2020.5.4、約24人。

2度目のピーク、2020.9.4、約14人。

今は第3波でピーク値を更新。

2020.12.4は約「26人」、一週間前は約「14人」で週間で大きく増加。

欧米とはケタが異なり別世界ではありますが、「死者数」の観点では日本は今までで最も深刻な事態。

欧州主要国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

<2020年2月以降>

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<2020年8月以降>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

フランス、スペイン、イギリス、イタリア、ドイツの新型コロナ死者数。

9月頃から増加傾向。

◎ フランス、イギリス、スペイン:減少傾向

△ イタリア:横這い

× ドイツ:増加傾向

フランス、イギリス等に関しては11月に経済を犠牲にしてコロナ対策に力を入れざるを得なかったか、という印象。

全世界、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

全世界の新型コロナ死者数。

1度目のピーク、2020年4月で約7000人。

2020年5月の約3800人が直近ボトム。

その後再び増加傾向。

2020.12.4は10794人(一週間前は10051人)で週間で大きめに増加。

先週記事では確認できた「増加ペースの鈍化」は継続せず再び増加モードへ。

FRB総資産推移(ここ1年)

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fedより作成

FRBの総資産は2020.6.10(7.17兆ドル)でいったんのピーク。

その後21週経過し微増傾向。

最新値は約「7.22」兆ドルで最大規模を更新中。

テスラ(TSLA)の株価(ここ1年)

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※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

4月以降の上げ相場の象徴っぽいテスラの株価変動。

先週週間では「+2.2%」。

日々のボラは引き続き大きめ。

9~10月は月間で下落しましたが、11月月間では「+46.3%」というべらぼうな暴騰。

ピークは2020年11月の「608」。

おわりに

米国や世界の新型コロナ死者数の増加ペースがやや落ち着き。

このまま落ち着いてくれるかどうか。

と先週記事で書いていましたが、ここ1週間で完全に期待が裏切られ最悪な感じ。

欧州主要5ヶ国ではやや落ち着きがみられるものの、米国の状況がよくない。

<米国、一日当たり死者数(7日平均)>

f:id:yukimatu-tousi:20201205170947p:plain※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Dataより作成

景気指標の一つ、ユーロ圏 Markit総合購買担当者指数はフランスのロックダウンの影響もあったりで10月⇒11月で「50.0⇒45.3」に急低下。

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※出所:ユーロ圏 Markit総合購買担当者指数より作成

一方、米国のMarkit総合購買担当者指数は10月⇒11月で「56.3⇒58.6」と大きく上昇。

※データ:アメリカ Markit総合購買担当者指数

今後米国がコロナ対策を強化せざるを得ない状況に追い込まれ米国景気が悪化した場合、今年3~4月ほどのものにはならなくても、一時的に、一気に世界的な景況感が悪化する可能性があり、そこは当たり前に警戒してもいいリスク要因か(景気悪化は財政出動やさらなる金融緩和の可能性を高めるため、長期的には一概に「リスク要因」ともいえないかもしれませんが)。

もちろんそうならなければよいですが今年3~4月と違って春はまだ遠く(あと3ヶ月くらいは欧米で新型コロナが蔓延しやすい状況?)、冬の本番はこれからであり、しばらくは「景気動向の急変リスク+株式市場の変調リスク」を一応は気にしておいてよい状況か。

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