即時性の高い米国の景気指標として
ECRI景気先行指数
があります。
この指標からほぼリアルタイムの米国景気動向を確認する記事。
ECRI景気先行指数とは
米国の民間調査機関ECRIが毎週発表している指数。
★指数が大きくなる⇒景気がよくなる
★指数が小さくなる⇒景気が悪くなる
と判断。
1967年以降の週次のデータが公表されています。
※Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIで入手可
ECRI景気先行指数は「マネーサプライ」「JOC-ECRI工業市場価格指数」「住宅ローン申請」「債券実質金利」「株価」「債券利回り」「失業給付申請」の7つの要素で指数化される指数。
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ECRI景気先行指数の今
※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIより作成
2017年1月以降の推移。
最新データ2021.1.15のECRI景気先行指数(以下、先行指数)は
「150.4」(前週比+3.7)。
大幅な上昇となり150クラスにジャンプアップ。
2020年3月からの上昇トレンドが明確に継続している形に。
2017年以降のECRI景気先行指数とS&P500、その傾向
2017年1月以降の「先行指数」と「S&P500」の週足データをグラフ化したもの。
以下、最近の経験則。
<先行指数が低下トレンド>
先行指数が低下トレンドにある時期は、リスク資産の比率は控えめの守備的スタンスが無難か。
<先行指数が上昇トレンド>
※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI、^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeのデータより作成
※期間:2017.1.6~2020.12.4
先行指数が上昇トレンドにある時期は、リスク資産の比率は大き目の攻撃スタンスが報われやすいか。
いずれにせよ株価と同様、先行指数のトレンドがいつまで続くか?といったトレンドの先読みを確実に行うことは困難であり、その意味では単なる結果論に過ぎませんが、最近の傾向。
※週次データで株価と先行指数の期間はほぼ一致していますが、数日の誤差あり
最新のECRI景気先行指数とS&P500
※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI、^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeのデータより作成
先行指数はここ2週はやや頭打ち感あり。
株価はうなぎ登り。
その意味ではそれなりに警戒してよい状況か。
前回の本シリーズでは上記のように書いていましたが、現状では完全な杞憂。
株価の上昇に先行指数が追いついた形。
ECRIの経験則と米国株へのアクセルの踏み具合
★先行指数が最近のここ数年のピーク付近⇒アクセルを緩めてもよい?
★2020年3月以降の上昇トレンドは継続している?
という観点から、ごく控えめのリスクテイクというスタンスもありか。
<最近の経験則からの米国株へのアクセルの踏み具合>
20%程度の強さ?
※個人の感想です。投資は自己判断、自己責任で
おわりに
※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI、^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeのデータより作成
※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIより作成
先行指数はここ数年のピーク付近まで上昇。
経験則を重視し
伸びしろはあまりない?
と考え警戒感を強めるのも
昨年からの先行指数の上昇トレンドは続いておりリスクテイクのチャンス?
ととらえ安心感を強め攻勢を強めるのも個人の自由。
面白い局面。
引き続きわたしの長期投資部分はごく控えめなリスクテイクとなっていますが、どうなりますか。