ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

日本の時価総額 800兆円に迫る ~日本市場の概況~

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今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

 

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TOPIX

f:id:yukimatu-tousi:20210911105013p:plain※出所:マーケット|SBI証券

9.10は「2092」で前週比「+3.8」。

9月月間では「+6.7」。

直近の最高値更新中。

日本10年債利回り

f:id:yukimatu-tousi:20210911105305p:plain※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回り

9.10は約「0.04%」(前週末は「0.03%」)で前週より上昇。

ドル/円

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※出所:USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com

9.10は1ドル「109.9」円。前週は「109.7」円でやや円安。

2020年は「1ドル=101.2112.2円」の変動で今は昨年のレンジ内。

米ドル指数は前週「92.1」。

今週は「92.6」でドル安。

ドル高傾向。

<米ドル指数:ここ1週間>

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※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2021年1月末

9.10の日本バフェット指標は「1.42」(前週は1.37)で週間で大幅上昇。

この指標では1989年頃のバブル(過去最高は「1.42」)の水準に並ぶ。

直近の10年移動平均は「0.93」であり、今は平均より約53%高い水準。

一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は

割高?

と推測。

9.10の日本の時価総額は約「795.1兆円」(全市場の合計値)。

過去最高額。

一気に突き抜けた感じ。

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※出所:日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 より作成

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

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※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2021年1月29

2021.9.3 32767億円(約3.3兆円)。

前週比-919億円。

水準としては長期平均の「2.4兆円」より多く、この指標から株価水準は

やや割高?

と推測。

※直近ピークは2018年3月の約3.7兆円

<2018.10.26以降の推移・月末の概算値と直近数値など>

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2020年12月末

2021年8月末の東証一部PBRは「1.3」倍(前月比+0.1)。

2020年12月以降「1.3」倍が6カ月継続。

2021年6月、7月は「1.2」倍。

8月は「1.3」倍

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均は「1.1」で水準としては

やや割高?

と推測。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率(買い方)

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※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2021.1.8

9.3は「-9.23」(前週は「-10.79」)で前週より大きめに改善。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

ふつう~やや安心

と推測。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

2000年11月からの

・長期平均:24.9

・長期中央値:23.4

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

f:id:yukimatu-tousi:20210911152512p:plain※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

9.10は「20.81」。前週の「19.29」より上昇。

日経平均VIの長期中央値は「23.4」であり、投資家心理は

ふつう~やや安心?

と推測。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

2018.2月:38

2018.10月:31

2018.12月:33

2020.3月:61

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高?

★信用買い残⇒やや割高?

★東証一部PBR⇒やや割高?

★信用評価損益率⇒割安ではない?

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?

上記から日本株式の水準は

「やや割高~割高?」

と推測。

日本株の投資タイミングに関して「ややネガティブ~ネガティブ」か。

リスク資産への配分を控えめにしたポートフォリオで、ちょこちょこリバランスしながら投資継続が無難か。

※個人の直感、感想です。先のことは不明。投資は自己判断、自己責任で 

バブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

f:id:yukimatu-tousi:20210911152838p:plain引き続き割高っぽい状況。

●日本バフェット指標、日本の時価総額:高水準

●信用買い残、東証一部PBR、信用評価損益率:やや割高な時期の印象

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ5年>

f:id:yukimatu-tousi:20210911153019p:plain※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

9.10のドル建て日経平均は約「276」で前週(265)より大きく上昇。

コロナ前の直近ピークは約「219」。

コロナ後のピークは約「289」(2021年2月)。

あとがき

9.10の日本の時価総額は約「795.1兆円」(全市場の合計値)となり、800兆円に迫る水準。

米国株がさえない時期に珍しく日本株は上昇継続。

米国株より割高感が弱かった日本株ですが、米国株水準に少し近づいてきた印象。

ただ東証リート指数が8月、9月ともに月間でマイナス。

信用買い残(2市場)は7月をピークに減少傾向。

松井証券の信用買い残もこの株高でも増えてこず、1年以上増え続けていた米国のマージンデットも7月は減少。

株価指数の動きに今後これらの数値も追いついていくのか、指数の動きが一時的なものとなるのか。

とりあえずきな臭さを感じる状況。

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