ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

「6月から量的引き締めする」といって 着手していないようにみえるFRB ~FRB資産、テスラ、米国コロナ等~

最近の米国がらみ、コロナがらみで気になるテーマをいくつか。

米国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Dataより作成

1度目のピーク、2020年4月、約2200人。

3度目のピーク、2021年1月、約3400人。

4度目のピーク、2021年9月、約2100人。

2022.6.17の死者数(7日平均)は約363人(前週は390人)で週間で減少。

最近は「12週連続減少、増加、減少、2週増加、減少、増加、減少」という流れ。

250~450人ほどの範囲で横這い状態。

日本、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

日本の新型コロナ死者数。

6.17は約「19人」。前週は約「22人」で減少。

ブラジル、インド、インドネシア、ロシア新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Data 

一日当たりのコロナ死者数が一時期多かったブラジル、インド、インドネシア、ロシアの状況。

直近では

●ブラジル、ロシア、インドネシア、インド:減少~横這い

総じて落ち着いている印象。

欧州主要国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

フランス、スペイン、イギリス、イタリア、ドイツの新型コロナ死者数。

直近では

●スペイン、イタリア、ドイツ、フランス、イギリス:横這い~減少

総じて落ち着いてきているもよう。

全世界、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

全世界の新型コロナ死者数。

●1度目のピーク:2020年4月、約7100人

●2度目のピーク:2020年8月、約6400人

●3度目のピーク:2021年1月、約14700人

●4度目のピーク:2021年4月、約13900人

●5度目のピーク:2021年8月、約10200人

●6度目のピーク:2022年2月、約10900人

6.17は約1337人(一週間前は約1489人)で週間で150人ほどの減少。

先々週は増加していましたが、先週は減少。

今年は概ね「減少⇒5週連続増加⇒16週減少⇒増加⇒減少」という感じ。

全世界 新型コロナ 新規感染者数(7日平均)

※出所:世界コロナ感染者数 - Google 検索

全世界の新型コロナ新規感染者数(一日当たり、7日平均)。

6.16は約52万人、前週は約48万人、週間で約4万人増加。

週間で増加しているものの、横這い状態。

FRB総資産推移(ここ1年)

※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fed

ピークは2022.4.13の約「8.97」兆ドル。

6.15の最新値は約「8.93」兆ドル(前週は8.92兆ドル)で週間でやや増加。

5.25は「8.91」兆ドルだったので、6月は「0.02」兆ドル増加。

「FRB 6月から量的引き締め」

というアナウンスと矛盾があるように感じます。

・4月のピークから今はすでに0.05兆ドルほど少ない水準なので6月は減らさない

のか

・来週から減らしてくるのか

前週上記のように書いていましたが、

☆4月のピークから今は「0.04」兆ドル少ない水準なので、4月ピークからみると総資産が「0.0475」兆ドルほど減っているから(6月の予定資産縮小額は475億ドル=0.0475兆ドル)、という理由で、6月はこの辺りの水準でのらりくらりと対処し、7月から減らしていく意向なのか

☆6月後半に一気に減らしてくるのか

わたしが情報に疎く何か誤解しているだけかもしれませんが、これだけ世界の金融市場に与える影響が大きいテーマで、データ上、事前アナウンスと齟齬があるようにみえるのに、巷で話題にならない、というのも不思議な感じ。

というか、中銀動向を本気で気にしている投資家自体がごく少数派なのかもしれませんが。

テスラ(TSLA)の株価

※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

2020年4月以降の上げ相場の象徴っぽいテスラの株価変動。

先週週間では「-6.7%」。

2020年7月以降の月間騰落率。

※出所:Tesla (TSLA) 過去データ - Investing.comより作成

2021年1月と2021年11月頃に2つの山があり、今は2021年11月のピーク「1243」から約「-48%」水準。

おわりに

6.18の夜(日本時間)でドル建てビットコインは節目の20000ドルを下回っており値崩れが止まらない状況。

※出所:暗号資産の時価総額とDeFiの時価総額チャート — TradingViewより作成

上記サイトによれば暗号資産全体の時価総額のピークは昨年11月の「2.90」兆ドル。

その後急激に価値を失い、現在は「0.82」兆ドル。

7ヶ月ほどで約72%減っており、7割減なのでバブル崩壊といってもいい状況。

半年ちょっとで市場の雰囲気は一変。

あと半年で今年も年末が近づくわけですが、そこそこ暗い今の市場の雰囲気、年末ごろにはどうなっているでしょうか。

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