ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

FRBの「本気度」と「ぶれリスク」 ~FRB資産、テスラ、米国コロナ等~

最近の米国がらみ、コロナがらみで気になるテーマをいくつか。

米国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Dataより作成

1度目のピーク、2020年4月、約2200人。

3度目のピーク、2021年1月、約3400人。

4度目のピーク、2021年9月、約2100人。

2022.9.1の死者数(7日平均)は約532人(前週は591人)で週間で減少。

日本、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

日本の新型コロナ死者数。

9.1は約「285人」。前週は約「280人」でやや増加。

ほぼ横這い。

この辺でピークアウトとなれば。

ブラジル、インド、インドネシア、ロシア新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Data 

一日当たりのコロナ死者数が一時期多かったブラジル、インド、インドネシア、ロシアの状況。

直近では

●ブラジル:減少

●インドネシア、インド:横這い

●ロシア:増加

ロシアで増加傾向。

欧州主要国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

フランス、スペイン、イギリス、イタリア、ドイツの新型コロナ死者数。

直近では

●イギリス:増加

●スペイン、フランス、ドイツ:横這い

●イタリア:減少

死者数がしばらく「0」だったイギリスのデータが戻る。

各国でまちまち。

全世界、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

全世界の新型コロナ死者数。

●1度目のピーク:2020年4月、約7100人

●2度目のピーク:2020年8月、約6400人

●3度目のピーク:2021年1月、約14700人

●4度目のピーク:2021年4月、約13900人

●5度目のピーク:2021年8月、約10200人

●6度目のピーク:2022年2月、約10900人

9.1は約2193人(一週間前は約2249人)で週間で56人ほどの減少。

直近ボトムは2022.6.6の1311人。

今年は概ね「減少⇒5週連続増加16週減少⇒増加⇒減少⇒増加⇒減少⇒5週増加⇒減少⇒増加⇒2週減少」という感じ。

全世界 新型コロナ 新規感染者数(7日平均)

※出所:Coronavirus Pandemic (COVID-19) - Our World in Data

全世界の新型コロナ新規感染者数(一日当たり、7日平均)。

9.2は約61万人、前週は約73万人、週間で約12万人の減少。減少傾向続く。

直近ボトムは5.30の約47万人。

47万人を下回ってくるか。

中国 新型コロナ 新規感染者数(7日平均、2022.6月~)

※出所:COVID-19 Data Explorer - Our World in Data

中国の新型コロナ新規感染者数(一日当たり、7日平均)。

4月のピークが2.6万人で当時は上海中心に大規模なロックダウン状態。

9.2は約1917人、前週は約1597人、週間で大きく増加。

公表されているデータでは中国全土でこの程度の感染者数のようですが、大都市成都でロックダウン。

www.bloomberg.co.jp

FRB総資産推移(ここ1年)

※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fed

ピークは2022.4.13の約「8.97」兆ドル。

6月から量的引き締めとのアナウンス。

☆5月末:「8.91」兆ドル

☆6月末:「8.91」兆ドル(±0兆ドル)

☆7月末:「8.89」兆ドル(-0.02兆ドル)

☆8月末:「8.83」兆ドル(-0.06兆ドル)

8.31の最新値は約「8.83」兆ドル(前週は8.85兆ドル)で先週週間では「-0.02兆」ドル。

8月は月間で「-0.06」兆ドルとなり、大きな減少額。

テスラ(TSLA)の株価

※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

2020年4月以降の上げ相場の象徴っぽいテスラの株価変動。

先週週間では「-6.2%」。

2020年9月以降の月間騰落率。

※出所:Tesla (TSLA) 過去データ - Investing.comより作成

今は2021年11月のピーク「414.5」から約「-35%」水準。

7月は暴騰、8月月間ではマイナス。

おわりに

先週テスラに関して、

相場全体の空気を敏感に反映していそうな銘柄で、9月以降の動向が気になるところ。

としていましたが、8月月間でマイナス、今週も値下がりでよくない雰囲気。

6月から量的引き締めのFRB。

資産減少額の概算値は

☆6月:±0兆ドル

☆7月:0.02兆ドル

☆8月:0.06兆ドル

月間で見ると明らか資産減少額が増大中。

9月から月間最大950億ドル(0.095兆ドル)のバランスシート縮小とアナウンスされています。

8月の動向を見る限り、資産縮小ペースに加速がかかってきている印象。

9月以降の縮小ペースがごく緩慢なものとはなりにくそう。

「利上げ+量的引き締め」で、まずインフレ退治をする。

ドル高で新興国が悲鳴を上げようが、米国雇用や景気が悪化しようが、まず優先的にインフレ退治をする。

的なFRBのそれなりの「本気度」は感じる状況。

ただ所詮人が行うことなので、理屈はわかっても実際実行できるのか、政治的圧力などでぶれないのか、それは不明。

そもそも1年ほど前に「インフレは一時的」と主張し結果的に米株バブル醸成に手を貸したことになる組織の現在の主張に過ぎません。

1年でこのぶれ様であり、どこまで信用していいものやら。

とりあえずFRBがぶれなければ当分株価はパッとしなさそう。

もしFRBがぶれれば、相場は急速に楽観にぶれ、ショート派は焼かれ、大いに振り回されそうな雰囲気もあり。

そういった意味で安易な空売りも安易なロング参戦も怖い「FRBのぶれリスク」が高い状況が続きそうで、個人的には引き続きいつもの日本株でのロングショート継続。

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