米国債の長短金利差に着目し、米国の景気動向、株式市場の動向を推測する記事。
本記事では
「長短金利差=米10年国債利回り-米3ヶ月国債利回り」
とします。
米国債の長短金利差を確認するメリット
一つの経験則ですが、長短金利差の逆転は景気後退の先行指標になることも。
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直近の長短金利差
※出所:10-Year Treasury Constant Maturity Minus 3-Month Treasury Constant Maturity (T10Y3M) | FRED | St. Louis Fed ※期間:1982年1月末~2022年10月末
2022年10月末は「-0.12%」(9月末:0.50%)。
9月末より大きく縮小し逆転。
過去4回の景気後退前には逆転現象が発生。
月末値だと、景気後退の何か月前に逆イールドとなったか。
☆1990年7月からの景気後退:14ヶ月前
☆2001年3月からの景気後退:8ヶ月前
☆2007年12月からの景気後退:22ヶ月前
☆2020年2月からの景気後退:9ヶ月前
でした。
今回は2022年10月に逆イールドになったので、この指標占いの通りに景気後退があるとすれば
2023年6月~2024年8月
あたりが怪しいことになりますが、はたして。
2022.11.10現在、長短金利差は、-0.46%であり、10月末よりマイナス幅拡大。
1995年以降の長短金利差とS&P500
※出所:10-Year Treasury Constant Maturity Minus 3-Month Treasury Constant Maturity (T10Y3M) | FRED | St. Louis Fed、S&P500 過去のレート - Investing.comより作成 ※期間:1995年1月~2022年10月
1995年以降の長短金利差とS&P500。
逆イールドになったタイミングに着目すると
①:逆イールドになったあたりが株価のピーク
②:逆イールドになった後に株価のピーク
③:逆イールドになった後に株価のピーク
④:逆イールドになったとき、株価はすでにけっこう下げている
となり、まちまちの結果。
おわりに
10月末に逆イールドになったので一応記事にしてみました。
とりあえず過去のジンクスとしては
逆イールド後8~22ヵ月ほどで景気後退が起きやすい
ようですが、今回はどうなりますか。
※一つの経験則で今後役立つかは不明