「ISM製造業景気指数」から米国景気と株価について。
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ISM製造業景況指数とは
「ISM製造業景況指数」は米国の景気指標の一つ。
PMIと同様、50が分岐点であり、
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
※ISM製造業景況指数についての記事↓
「株は景気の悪い時期に買うは正しいか?」米国景気の一つの指標【ISM製造業景況指数】
ISM製造業景況指数 長期チャート
※出所: ISM製造業購買担当者指数より作成 ※期間:1995.1~2022.10
2022.10月は「50.2」(前月比−0.7)。
10月は大きめの低下で節目の50に急接近。
2021.3月「64.7」が直近のピークで、その後は2022.10月の「50.2」まで、明確な低下トレンド。
特に2022.5月以降はハイペースな利上げの影響もあってか一本調子に低下中で、50を下回ってくる可能性は高そう。
「ISM製造業景況指数」と「S&P500(前年比)」
※出所:ISM製造業購買担当者指数、S&P500 過去のレート - Investing.comより作成
上記は「ISM製造業景況指数」と「S&P500(前年同月比)」の長期チャート。
ISMは左目盛り、株は右目盛り。
2022.10月末でS&P500は10%ほど前年割れ。
ISMは節目の50あたり。
①ITバブル崩壊時や②住宅バブル崩壊時には
ISM⇒50割れ
株価⇒前年割れ
の状態が、そこそこの期間と深さで続きました。
一方、③欧州債務危機、④チャイナショック、⑤コロナショックでは、両者がそろって50割れ・前年割れの状態は短期間でした。
今回に関して、株価は先に前年割れ(2022年4月以降前年割れ)、ISMも50を割りそうな状況ですが、
☆①②のようなおおごとになるか
☆③④⑤程度ですむか
興味深い状況。
個人的な感触は、
・物価が高い今回の状況は以前のような金融緩和、財政出動が行いにくい、という苦しい状況にある
・よって③④⑤程度ではすまない可能性が高そう
といった感じですが、どうなりますか。
場合によっては2023~2024年、期待値の高そうな長期投資のチャンスがやってくる、かも。
チャンスが来ても来なくても、チャンスが来ることを前提に、とりあえず買いたい銘柄リストの作成やどの程度ぶっこむのか、リスク資産配分の検討をしておいてもよさそうな雰囲気。
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