株(S&P500)、商品価格(CRB指数)、住宅価格(米、S&Pケースシラー住宅価格・20都市)の推移から長期投資のチャンスを考える記事。
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前年比で株、商品価格、住宅価格を観察する
2022年4月以降、株式(以下、S&P500)の前年割れが続く現状。
商品(以下、CRB指数)や住宅価格(以下、米、S&Pケースシラー住宅価格・20都市)の動きも気になったので、2001年1月以降の前年比での動きをグラフ化。
データ
・S&P500
・CRB指数
TR/CC CRB インデックス(TRCCRB) - Investing.com
・S&Pケースシラー住宅価格
S&P/Case-Shiller 20-City Composite Home Price Index (SPCS20RSA) | FRED | St. Louis Fed
前年比の株、商品価格、住宅価格 2001年以降
株はグレー。
商品はオレンジ。
住宅は水色。
投資チャンスであったITバブル崩壊期(2001~2003年頃)は「株と商品」が前年割れ。
住宅バブル崩壊期(2006~2009年頃)は「株と商品と住宅」が前年割れ。
欧州債務危機(2011~2012年頃)は主に「商品と住宅」が前年割れ、一瞬「株と商品と住宅」が前年割れ。
チャイナショックは(2015~2016年頃)は「株と商品」が前年割れ。
2018年末頃のショックでは「株と商品」が前年割れ。
2020年のコロナショックでは「株と商品」が前年割れ。
こうして振り返ると
●住宅は前年割れしていなくても、株と商品が同時に前年割れしている時期は、投資チャンスであることが多かった
●ただ、「株と商品と住宅」が3点セットで前年割れしているときの方が、長期投資の勝率、利幅は大きそう
と考えてもいいのかも。
今の株、商品価格、住宅価格
直近値では株は前年比「-13%」。
商品は「+25%」。
住宅は8月のデータですが「+13%」。
住宅は9月のデータが「+10%」と予想されており、2022年4月の「+21%」をピークにだいぶ下がってはいますが、まだまだプラス圏。
商品も2022年3月の「+60%」をピークにだいぶ下がってはいますが、やはりまだまだプラス圏。
株、商品価格、住宅価格から考える今後の投資チャンス
●住宅は前年割れしていなくても、株と商品が同時に前年割れしている時期は、長期的には投資チャンスであることが多かった
●ただ、「株と商品と住宅」が3点セットで前年割れしているときの方が、長期投資の勝率、利幅は大きそう
説を妄信すると、今はまだチャンスではない、という印象。
ただ今のところ「株、商品、住宅」のピークアウト感は明確であり、今後
「株と商品」の前年割れ状態
あるいは
「株と商品と住宅」の前年割れ状態
が訪れるなら、期待値の高い長期投資のチャンスとなる可能性も。
あるとすればその時期は商品や住宅がバブっていた2022年前半の一年後、つまり来年「2023年前半」の可能性が高そうではありますが、どうなりますか。