ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

東証リート指数は一日で5%以上下げるも 一息つく

Jリートの割安割高を探る記事。

 
 スポンサーリンク

 


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

Jリートスプレッド

Jリートの割安割高の判断の目安の一つとしてわたしは「Jリート」と「日本の長期国債」の利回り差(スプレッド)を確認しています。

本記事では

「Jリートの平均利回り-日本国債利回り(10年物)」

のことを「Jリートスプレッド」とします。

クレジットスプレッドと同じような発想で、「Jリートの利回り」と「長期国債の利回りの差」が

・大きいほどJリートは割安

・小さいほどJリートは割高

とみなす見方です。

※「Jリートスプレッド」は一般的な用語ではありません

※クレジットスプレッドについてはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

過去の利回り:「Jリート」と「日本10年国債」

下記グラフは2001年9月末~2022年11月末のJリートと日本長期国債の利回りの推移を示したものです。

※出所:JAPAN-REIT.COM日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※国債金利がマイナスの時期は「0%」で表示

Jリートの平均利回りは月末値では

・ITバブル崩壊後:約6%

・リーマンショック後:約8%

・欧州債務危機:約6%

・コロナショック:約5%

まで上昇しています。

最新のJリートスプレッド

次にJリートスプレッド

●【Jリートの平均利回り-日本国債10年物の利回り】

の推移を確認してみます。

期間は2001年9月~2022年11月末です。

※出所:JAPAN-REIT.COM日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成

2001年9月以降の中央値は約「3.5%」。

個人的にはリート市場が「割安な時期」の経験的な目安を概ね「4.5%以上」としています。

2022年11月末の値は約「3.5%」でした。

・Jリートの平均利回り:3.76%

・日本国債10年物の利回り:0.25%

2022年10月末のスプレッドは約「3.4%」だったので、10月にスプレッドはやや拡大。

11月末の「3.5%」は長期中央値「3.5%」と同程度で、水準としては

ふつう?

と推測。

参考:JリートスプレッドとTOPIXの推移

※出所:JAPAN-REIT.COM日本 10年 債券利回りTOPIX【998405】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより管理者作成 ※期間:2001.9~2022.11

「必ず」ではなくあくまで近年の経験則ですが、Jリートスプレッドが長期中央値3.5%以上の時期にTOPIXは低迷、割安傾向。

同様にJリートスプレッドが概ね3.5%以下の時期にTOPIXは高騰、割高傾向。

株式売買のタイミングを検討する一つの目安になる可能性。

あとがき

2022.12.20時点のJリートスプレッドは約3.6%(リート利回り4.03%、日本10年債0.41

%)。

11月末の3.5%からややスプレッド拡大。

東証リート指数は12.20に一日で5.3%下げましたが、スプレッド的には小さな動きで、それほど長期中央値3.5%から離れてはいません。

12.21はリバウンドで東証リート指数は1.9%上昇して一息ついた状態。

引き続き水準としては高くもなく安くもなくのまったりした状態か。

今後長期金利が上昇するとの見方が強まればリートにはネガティブ材料となりますが、はたして。

こんな記事も

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly