ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

信用買い残とTOPIX <2024年5月>

信用買い残とTOPIXの関係を確認。

※信用買い残についてはこちら↓

www.yukimatu-value.com

信用買い残(2市場、買い方、TOPIX併記)の現状

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.5の月末値

信用買い残の最新値は 47089億円(約4.7兆円)。

水準としては長期中央値の「2.5兆円」より多く、この指標から株価水準は

割高?

と推測。

4.7兆円水準は同じく円安株高だった2006年7月以来、約18年ぶりに多い水準。

信用買い残(2市場、買い方)とTOPIXの関係

一見してわかるように2001年以降の信用買い残とTOPIXには強い相関あり。

両者の相関係数は「0.76」で強い正の相関。

株価が上がれば信用買い残は増え、その逆もしかり。

信用買い残(2市場、買い方)の使い方 その1:2兆円以下は割安?

あくまで近年の経験則であり、将来も有効な判断となるかは不明ですが、信用買い残の使い方、その1。

☆信用買い残が長期中央値2.5兆円より2割以上少ない2兆円以下の時期、TOPIXは割安かもしれない

信用買いはわざわざ金利を払って借金して株を買うというアグレッシブな行為。

その行為が下火になっている時期は投資家が意気消沈し悲観が強い時期であり、そういう時期の方が割安な株式を入手しやすい傾向はありそう。

信用買い残(2市場、買い方)の使い方 その2:3.5兆円以上は割高?

信用買い残の使い方、その2。

☆信用買い残が長期中央値2.5兆円より4割以上多い3.5兆円以上の時期、TOPIXは割高かもしれない

信用買いはわざわざ金利を払って借金して株を買うというアグレッシブな行為。

その行為が盛んになっている時期は投資家が意気軒昂で楽観が強い時期であり、そういう時期の方が株式が割高である傾向はありそう。

あくまで近年のアノマリーです。

おわりに

ほっておくとデータを更新してグラフを作ることをさぼるので、グラフを作るついでに記事にしてみました。

 

今の日本株の勢いと信用買い残の高い水準をもたらした最も大きな要因は個人的には

円安(トータルで日本上場企業の収益増加)

と推測。

円安の原因はおそらく

2020年コロナ

⇒米国の極端な財政出動、金融緩和

⇒米国の物価上昇

⇒2022年からの米国の急激な利上げ

⇒日米金利差急拡大

⇒円安

という流れがあると思われ、

☆4月のドル円160円がピークなら

☆とりあえず日本株の勢いはそがれ、信用買い残も伸びにくくなる?

という見方も可能かもしれませんが、まだまだいけるのか、どうなりますか。

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