ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

プライム市場のPBR 1.4倍以上が4ヵ月続く今は 割高 かも

日本のプライム市場全体のPBRとTOPIXの関係を確認。

※プライム市場のPBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>www.yukimatu-value.com

プライム市場全体のPBRの現状(TOPIX併記)

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスデータより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2024年5月

※日本株のPBRとして2022年4月からはプライム市場のPBRを使用。それ以前は東証一部のPBR

2024年5月の日本株のPBR(以下日本株PBR)は「1.4」倍(前月比+0.0)。

2024年2~5月の4カ月連続で1.4倍。

直近ピークは2018年1月の「1.5」。

直近ボトムは2020年2~4月の「1.0」。

長期平均は「1.2」で水準としては今は

やや割高~割高?

と推測。

日本株PBRとTOPIXの関係

一見してわかるように1999年以降の日本株PBRとTOPIXには相関あり。

この期間、両者の相関係数は「0.69」で正の相関あり。

株価が上がれば日本株PBRは上昇し、その逆もしかり。

日本株PBRの使い方 その1:日本株PBRが「1.0倍」以下の時期は割安?

あくまで近年の経験則であり、将来も有効な判断となるかは不明ですが、日本株PBRの使い方、その1。

☆日本株PBRが「1.0倍」以下の時期、TOPIXは割安かもしれない

日本株PBRの1999年以降の中央値は1.2倍程度。

世界金融危機~欧州債務危機の頃(2008~2012年頃)は総じて円高でもあり、けっこう長い間日本株PBRは0.7~1.0倍で推移していました。

今思えばこの時期は割安。

この時期以外にも

☆ITバブル後の不況(2002~2003年)

☆チャイナショック(2016年頃)

☆コロナショック(2020年)

に日本株PBRは1.0倍以下になっており、割安時期を示唆するわかりやすい指標となってきました。

日本株PBRの使い方 その2:日本株PBRが「1.4倍」以上の時期は割高?

☆日本株PBRが「1.4倍」以上の時期、TOPIXは割高かもしれない

日本株PBRの1999年以降の中央値は1.2倍程度。

この時期の傾向としては、日本株PBRが直近3~6ヵ月平均で1.4倍以上の時期、TOPIXは割高傾向にありました。

☆ITバブル期(1999~2000年頃)

☆サブプライムバブル期(2005~2007年頃)

☆チャイナショック後の世界的好景気(2017~2018年頃)

☆コロナ沈静後の円安株高期(2024年)

あくまで近年のアノマリーで、今後長期的に日本株PBRが上昇していく可能性もありますが、近年の傾向としてこの指標では、今は割高時期、かも。

ただ直近の世界景気は好調なので、もう少し粘れるか、という感触も。

※世界景気について↓

株ロング派に朗報か 5月の世界景気 力強く拡大 【中期投資のタイミング 2024年6月】

おわりに

ほっておくとデータを更新してグラフを作ることをさぼるので、グラフを作るついでに記事にしてみました。

 

個別銘柄のPBRを長期的に観察して今は割安?割高?

という判断をわたしはほぼやりません。

業績次第で個別銘柄の浮き沈みはとても大きく、あまりPBRは当てにしたくない。

一方ここ20数年では

株式市場全体のPBRはそれなりに観察する価値があった

とわたしは感じます。

先行きは全くわからない

⇒もし自分が買ってから株価が大きく下がってもできるだけ含み損(損失)を小さく抑えたい

⇒ならばできるだけ「割安」な時期に株を買いたい

という欲求はごく自然で合理的なものであり、市場全体のPBRはそんな欲求が強いタイプの投資家に一つのヒントを与える指標、かもしれません。

ただ、この日本取引所グループが発表している市場全体のPBRのデータ、小数点第1位までなのが昔から不満。

PBR「1.4倍」はおそらく「1.35~1.44倍」のどこかのことなんだろうと推測していますが、せめて小数点第2位までのデータにしてもらえないものか、と感じ続けている次第。

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