ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

割高感を示唆するシラーPER 【2024年6月】

シラーPERについての確認記事。

シラーPERについて↓

※参考:シラーPER(CAPEレシオ)とは|金融経済用語集 - iFinance

シラーPERの現状

※出所:Shiller PE Ratioより作成  ※期間:1995.1~2024.6

1995年以降のシラーPERの推移。

グラフの上に行くほど株価は割高、楽観状態。

1995年以降の中央値は「26.8」倍(線)。

ここ10年の中央値は「29.7」倍(線)。

ここ5年の中央値は「30.9」倍(赤紫線)。

2024年7月1日は「35.81」倍。

2024年7月24日は下がって「35.00」倍。

35倍以上は歴史的に高い水準で1871年以降で3度しかない水準。

※出所:Shiller PE Ratioより作成

シラーPERとSP500

※出所:Shiller PE RatioS&P500 過去のレート - Investing.comより作成

1995年以降のシラーPERとその5年移動中央値SP500を併記したグラフ。

あくまでこの時期の経験則ですが、

赤が青を大きく上回る時期⇒割高?

赤が青を大きく下回る時期⇒割安?

という経験則はありそう。

シラーPERの使い方 その1:5年移動中央値を大きく下回る時期は割安?

※出所:Shiller PE RatioS&P500 過去のレート - Investing.comより作成

あくまで近年の経験則であり、将来も有効な判断となるかは不明ですが、シラーPERの使い方、その1。

☆5年移動中央値を大きく下回る時期は割安?

5年移動中央値から何%下方乖離したら割安だ!

と断言することは不可能ですが、経験則としては、どうせ買うなら5年移動中央値の「」にいる時期に買った方がお得だったんではないか、と思われます。

積み立てをしている人などは、この時期に積立額をいくらか増やす、というのはこの指標では合理的か。

シラーPERの使い方 その2:5年移動中央値を大きく上回る時期は割高?

※出所:Shiller PE RatioS&P500 過去のレート - Investing.comより作成

シラーPERの使い方、その2。

☆5年移動中央値を大きく上回る時期は割高?

5年移動中央値から何%上方乖離したら割高だ!

と断言することは不可能ですが、経験則としては、どうせ売るなら5年移動中央値の「」にいる時期に売った方がお得だったんではないか、と思われます。

積み立てをしている人などは、この時期に積立額をいくらか減らす、というのはこの指標では合理的か。

※あくまで近年のアノマリーです

おわりに

ほっておくとデータを更新してグラフを作ることをさぼるので、グラフを作るついでに記事にしてみました。

※出所:Shiller PE Ratioより作成  ※期間:1995.1~2024.6

深く考えたところで

いつが割安?割高?

というのは極めて難しいテーマ。

極めて雑な視点ではありますが、

過去5年のシラーPER中央値からの乖離度合いを参考にする

というのは、個人的にはそれなりの実用性がありそうな感触。

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