最近気になるテーマをいくつか。
・投資判断はご自身で行ってください
・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません
テスラ(TSLA)の株価(ここ5年)
※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors
先週週間では約「-4%」。
今は2021年11月のピーク「414.5」から約「-40%」水準。
エヌビディア (NVDA)の株価(ここ5年)
※出所:NVDA | Nvidia 株式-Investing.com
AIバブルの象徴っぽいエヌビディアの株価変動。
先週週間では約「+3%」。
今は2024年6月ピーク「140.8」から約「-11%」水準。
ビットコイン(ドル建て、ここ5年)
※出所:https://jp.investing.com/crypto/bitcoin/btc-usd
先週週間(9.27~10.3の終値)では約「-8%」。
今は2024年3月のピーク「73666」から2024.9.20終値は約「-17%」水準。
「ユーロ50の空売り」と「米国債(2621)の買い」の運用状況
2022年11月中旬、ユーロ50(ユーロ建て)を空売り。
今は約「-27.20%」の含み損(前週は-29.09%)。
2023年10月下旬、iシェアーズ 米国債20年超(H有)【2621】を買い。
今は約「+9.3%」の含み益(前週は+10.3%。分配金収益含まず)。
先週
☆ユーロ50売りの含み損は減少。
☆【2621】の含み益は減少。
米国 失業保険継続受給者(2022年1月~)
※出所:Continued Claims (Insured Unemployment) (CCSA) | FRED | St. Louis Fed
2022年1月以降の米国失業保険継続受給者の推移(週次)。
直近値は約183万人。
2023年7月頃から総じて180万人前後で横ばい。
2024年6月以降、増加モード?
という動きもありましたが頭打ち、やっぱりほぼ横ばい。
NAAIMエクスポージャー指数
※出所:NAAIM Exposure Index | NAAIM
NAAIMエクスポージャー指数は米機関投資家のポジション状況を示唆する指標。
数値が大きいほど米機関投資家は株に強気、小さいほど弱気。
10.2の最新値は「86.93」で前週「86.64」とあまり変わらず。
☆2024年、月ごとの平均値
●2024年1月:「75.2」
●2024年2月:「88.3」
●2024年3月:「99.0」
●2024年4月:「72.2」
●2024年5月:「85.9」
●2024年6月:「84.1」
●2024年7月:「89.2」
●2024年8月:「72.0」
●2024年9月:「79.2」
であり、最新値の「86.93」はやや高め。
米機関投資家、そこそこのリスクオンが続く。
※NAAIMエクスポージャー指数について↓
※出所:マーケット|SBI証券
円 投機的ネットポジション(ここ5年)
「円」の米国先物市場における投機的なトレーダーのネットポジション(週次データ)。
☆マイナス幅が大きいほど投機的な円売りポジションが大きい
☆プラス幅が大きいほど投機的な円買いポジションが大きい
と判断。
2024年4月、7月には記録的な円売りモードでしたが、7月末~8月にかけて急速にポジション解消。
最新値は「+5.68万」(前週は「+6.60万」)であり、ここ8週プラス圏。
投機筋の円買いモード続く。
<ここ1年>
※参考①:円 投機的ネットポジションとネガティブイベント
2008年以降、この指標で「円買い」に偏る時期は総じて株式市場にとってよくない傾向あり
※出所:米国商品先物取引委員会 円 投機的ネットポジションより作成
※参考②:円 投機的ネットポジション 買いポジションの継続期間
※出所:米国商品先物取引委員会 円 投機的ネットポジションより作成
Jリートスプレッド
Jリートの指標(Jリート平均利回り-日本10年債利回り=Jリートスプレッド)、週次でも観察。
「Jリートスプレッド」について詳しくは⇒Jリート やや割安圏か
※出所:JAPAN-REIT.COM、日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成
※期間:2003.4~2024.8
9月末のJリートスプレッドは「4.0%」。
2024.10.3は「3.9%」(前週は「3.9%」)。
☆Jリート平均利回り:4.84%
☆日本10年債利回り:0.90%
2003年以降の長期中央値は「3.5%」であり、今はやや割安圏か。
おわりに
先週のテスラ、エヌビディア、ビットコイン3つの値動き。
☆テスラ:-4%
☆エヌビディア:+3%
☆ビットコイン:-8%
ここ数週間絶好調でしたが、エヌビディア以外は下落。
ビットコインは大幅な下落。
一時ピークから3割近く下落していたエヌビディアはピークから約「-11%」水準まで上昇してきました。
ここから毎週確認している米国失業保険継続受給者と失業率などの話。
2024年9月の米国失業率は「4.1%」。
7月の「4.3%」をピークにここ2ヵ月は低下傾向。
「サーム・ルール」(失業率の過去3カ月平均の値が、過去12カ月の最低値を0.5ポイント上回ると景気後退期開始の目安になる)に照らし合わせれば、米国景気後退が近い?と話題にもなりました。
ただ失業率が上昇する一方で米国失業保険継続受給者があまりついてこない。
※出所:Continued Claims (Insured Unemployment) (CCSA) | FRED | St. Louis Fed
上記はここ3年の「失業保険継続受給者」と「失業率」を併記したチャート。
※赤が失業率
概ね両者は連動するのですが、ここ最近は、失業率の大幅な上昇に比べて、小ぶりな受給者の増加。
ここ2ヵ月は「フライングで上がりすぎた失業率が受給者サイドに修正される動き」にも見えます。
※出所:Job Postings on Indeed in the United States (IHLIDXUS) | FRED | St. Louis Fed
上記はここ3年の「インディード 求人件数」。
2022年以降求人件数は減少を続けていましたが、2024年6月以降は横ばい。
これはこの時期受給者がほぼ横ばいであることと整合的。
2024年7月までの「失業率」という指標だけをみていると
「すわ、景気後退か!!!」
という印象を持ちがち。
ビビりのわたしはこれまで何度もネガティブメッセージに騙されてきており、今後も騙されるでしょうが、それでも、
【指標一つで決め打ち】は危険
と感じる次第。
最近米国の10y-2yの長短金利差での逆イールドが解消し、これはこれで景気後退前に起きやすいネガティブメッセージですが、失業率同様、
【指標一つで決め打ち】は危険
かも。
もちろん今後
「受給者急増 + 失業率 再上昇 + 求人大幅減少」
という展開となれば、それは景気後退の可能性が濃厚、ということになると思いますが、現時点では、失業率だけに判断を揺らがされすぎない方が無難、という印象。