ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

予想が完全に外れる ~日本市場の概況~

先週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログでは何らかの投資行動を推奨する意図はありません

 

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TOPIX

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は「2742」で前週比「+3.7」。

11月月間では今は「+1.7%」。

2021年9月の「2120」から約「+29」%水準。

日本10年債利回り(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は約「1.01%」(前週末は「0.95%」)。

ドル/円(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は1ドル「152.6」円。前週は「153.0」円でやや円高。

米ドル指数は前週「104.2」。

今は「104.9」で上昇。

1986年以降で3番目くらいのドル高局面が終わるか。

<米ドル指数:1985年~>

※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 

※期間:1985年1月末~2024年3月末

直近の日本バフェット指標は「1.61」(前週は1.55)。

直近の10年移動平均は「1.20」で、今は移動平均より約34%高い水準。

一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は

割高

と推測。

直近の日本の時価総額は約「980.6兆円」(全市場の合計値)。

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ世界経済のネタ帳 より作成

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残(2市場、買い方。TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は 41493億円(約4.1兆円)。

前週比+533億円。

水準としては長期中央値の「2.5兆円」より多く、この指標から株価水準は

割高?

と推測。

<2022年6月以降の推移・月末の概算値と直近数値など>

※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

日本株PBR (TOPIX併記)

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスデータより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2024年5月

※日本株のPBRとして2022年4月からはプライム市場のPBRを使用。それ以前は東証一部のPBR

2024年10月の日本株のPBRは「1.2」倍(前月比±0.0)。

2024年2~5月の4カ月連続で「1.4」倍でしたが、6月、7月は1.3倍、8月以降は1.2倍。

直近ピークは2018年1月の「1.5」。

直近ボトムは2020年2~4月の「1.0」。

長期平均は「1.2」で水準としては今は

ふつう?

と推測。

プライム市場のPBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率(2市場、買い方、TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は「-9.72%」(前週は-11.48%)。

上記期間の長期平均は約「-10.5%」であり投資家心理は

ふつう~やや安心

と推測。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

2000年11月からの

・長期平均:24.9

・長期中央値:23.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

直近値は「26.04」(前週は26.03)。

日経平均VIの長期中央値は「23.3」であり、投資家心理は

やや不安?

と推測。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

☆2018.2月:38

☆2018.12月:33

☆2020.3月:61

☆2024.8月:85

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高?

★信用買い残⇒割高?

★東証一部PBR⇒ふつう?

★信用評価損益率⇒割安ではない?

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?

上記から日本株式の水準は長期的には

「やや割高~割高?」

と推測。

※個人の直感、感想です。投資は自己判断、自己責任で 

バブル期と「今」のデータ比較

出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

●日本バフェット指標、信用買い残:割高か

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ5年>

※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

直近のドル建て日経平均は約「258」(前週は250)。

直近ピークは約「289」(2021年2月)で今はピークから約「-11%」水準。

日欧米株価指数、2021~2022年ピークからの水準

☆TOPIX、2021~2022年の高値「2120」(2021年9月

 ⇒現在約+29%水準(前週は+25%。これまでのボトム、2022.3月の-17%)

☆欧州株、ユーロ・ストックス50、2021~2022年の高値「4415」(2021年11月

 ⇒現在約+9%水準(前週は+10%。これまでのボトム、2022.9月の-26%)

☆S&P500、2021~2022年の高値「4818」(2022年1月

 ⇒現在約+24%水準(前週は+19%。これまでのボトム、2022.10月の-28%)

※すべて現地通貨建て

週間で日本株、米国株は大きく上昇する一方、欧州株は下落という珍しい動き。

TOPIXと200日移動平均(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

ここ1年のTOPIXと200日移動平均線。

直近値は移動平均から約「+1.8%」(前週-1.6%)水準。

8.5に「-14.2%」水準まで低下。

9月後半以降は概ね移動平均よりやや上の位置をキープ。

10月後半からは移動平均あたりでうろうろ。

2022.8月以降で移動平均の上に連続でいたのは

☆2022.8月~9月:21営業日(ピークは+3.9%)

☆2022.9月:8営業日(ピークは+3.2%)

☆2022.10~12月:34営業日(ピークは+5.6%)

☆2023.1~3月:40営業日(ピークは+7.1%)

☆2023.3月~2024.8月:337営業日(ピークは+18.0%)

☆2024.8月~9月:14営業日(ピークは+3.9%)

☆2024.9月:5営業日(ピークは+3.4%)

☆2024.10月:12営業日(ピークは+3.0%)

☆2024.10月:2営業日(ピークは+0.7%)

☆2024.11月:3営業日(ピークは+1.9%)

おわりに

個人的に今は

トランプ勝利への期待感での株高局面

と推測。

●ハリス勝利なら普通にリスクオフ?

●トランプが勝ってもいったんは材料出尽くしでリスクオフ?

的な弱気予想でいます

と先週書いていましたが、この見立ては完全に外れ。

日米に関してはトランプ勝利でトランプトレード継続、株価上昇。

まあわたしの予想など当たりませんね。

どちらが勝ってもボラは上がりそうなので、来週はボラの上昇にかけるトレード(日経平均オプションの両建て、など)をお遊び程度に少しやろうか

とも書いており、ボラが上がった点は少し当たり。

お遊び程度に「日経平均オプションの両建て(12月限月)」を実行しており、コール側がトランプ勝利で急激に値上がりしたので利確。

プット側は今は大損のまま継続保有。

もし今後数週間で日経平均が大幅に下落すれば損失額を減らせるか、プラスに転じるもしれませんが、今のところコールの利確分を考慮してもプットでマイナスの含み損。

昔から売りが好きでよく先物で指数売りなんかして大損をこいたりしていたので、今のお遊び程度のオプション両建ては失敗しても大した損失にはならず。

ついつい短期的な博打を打ちたくなることがある自分にとってはお遊び程度のオプション両建ては適度な博打。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログでは何らかの投資行動を推奨する意図はありません

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