ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

米 債券「安」 ドル「高」 株「高」 ~日本市場の概況~

今週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログでは何らかの投資行動を推奨する意図はありません

 

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TOPIX

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は「2697」で前週比「-0.6」。

11月月間では今は「+0.0%」。

2021年9月の「2120」から約「+27」%水準。

日本10年債利回り(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は約「1.07%」(前週末は「1.07%」)。

ドル/円(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

直近値は1ドル「154.7」円。前週は「154.3」円で円安。

米ドル指数は前週「106.6」。

今は「107.5」で上昇。

1986年以降で3番目くらいのドル高局面が終わるか、続くか。

<米ドル指数:1985年~>

※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 

※期間:1985年1月末~2024年3月末

直近の日本バフェット指標は「1.58」(前週は1.59)。

直近の10年移動平均は「1.20」で、今は移動平均より約32%高い水準。

一つの目安に過ぎませんが、長期的観点からは日本株は

割高

と推測。

直近の日本の時価総額は約「964.2兆円」(全市場の合計値)。

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループ世界経済のネタ帳 より作成

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残(2市場、買い方。TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は 40857億円(約4.1兆円)。

前週比+1019億円。

水準としては長期中央値の「2.5兆円」より多く、この指標から株価水準は

割高?

と推測。

<2022年6月以降の推移・月末の概算値と直近数値など>

※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

日本株PBR (TOPIX併記)

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスデータより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2024年5月

※日本株のPBRとして2022年4月からはプライム市場のPBRを使用。それ以前は東証一部のPBR

2024年10月の日本株のPBRは「1.2」倍(前月比±0.0)。

2024年2~5月の4カ月連続で「1.4」倍でしたが、6月、7月は1.3倍、8月以降は1.2倍。

直近ピークは2018年1月の「1.5」。

直近ボトムは2020年2~4月の「1.0」。

長期平均は「1.2」で水準としては今は

ふつう?

と推測。

プライム市場のPBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率(2市場、買い方、TOPIX併記)

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は「-9.57%」(前週は-8.43%)。

上記期間の長期平均は約「-10.5%」であり投資家心理は

ふつう~やや安心

と推測。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

2000年11月からの

・長期平均:24.9

・長期中央値:23.3

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

直近値は「23.64」(前週は23.22)。

日経平均VIの長期中央値は「23.3」であり、投資家心理は

ふつう?

と推測。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

☆2018.2月:38

☆2018.12月:33

☆2020.3月:61

☆2024.8月:85

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高?

★信用買い残⇒割高?

★東証一部PBR⇒ふつう?

★信用評価損益率⇒割安ではない?

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではない?

上記から日本株式の水準は長期的には

「やや割高~割高?」

と推測。

※個人の直感、感想です。投資は自己判断、自己責任で 

バブル期と「今」のデータ比較

出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

●日本バフェット指標、信用買い残:割高か

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ5年>

※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

直近のドル建て日経平均は約「247」(前週は247)。

直近ピークは約「289」(2021年2月)で今はピークから約「-15%」水準。

日欧米株価指数、2021~2022年ピークからの水準

☆TOPIX、2021~2022年の高値「2120」(2021年9月

 ⇒現在約+27%水準(前週は+28%。これまでのボトム、2022.3月の-17%)

☆欧州株、ユーロ・ストックス50、2021~2022年の高値「4415」(2021年11月

 ⇒現在約+8%水準(前週は+9%。これまでのボトム、2022.9月の-26%)

☆S&P500、2021~2022年の高値「4818」(2022年1月

 ⇒現在約+24%水準(前週は+22%。これまでのボトム、2022.10月の-28%)

※すべて現地通貨建て

週間で日本株、欧州株は下落。

米国株は上昇。

最近は米国株の上昇が目立つ。

TOPIXと200日移動平均(ここ1年)

※出所:マーケット|SBI証券

ここ1年のTOPIXと200日移動平均線。

直近値は移動平均から約「-0.2%」(前週+0.5%)水準。

マイナス圏は3日連続。

8.5に「-14.2%」水準まで低下するも持ち直す。

9月後半以降は概ね移動平均よりやや上の位置をキープ。

10月後半からは移動平均あたりでうろうろ。

2022.8月以降で移動平均の上に連続でいたのは

☆2022.8月~9月:21営業日(ピークは+3.9%)

☆2022.9月:8営業日(ピークは+3.2%)

☆2022.10~12月:34営業日(ピークは+5.6%)

☆2023.1~3月:40営業日(ピークは+7.1%)

☆2023.3月~2024.8月:337営業日(ピークは+18.0%)

☆2024.8月~9月:14営業日(ピークは+3.9%)

☆2024.9月:5営業日(ピークは+3.4%)

☆2024.10月:12営業日(ピークは+3.0%)

☆2024.10月:2営業日(ピークは+0.7%)

☆2024.11月:8営業日(ピークは+1.9%)

おわりに

<米国長期金利:ここ1年>

※出所:マーケット|SBI証券

2024年9月後半以降、米長期金利上昇(米債券安)。

<米ドル指数:ここ1年>

※出所:米ドル指数先物 - Investing.com 日本

2024年9月後半以降、米ドル指数上昇(ドル高)。

<SP500:ここ1年>

※出所:マーケット|SBI証券

9月前半以降、SP500上昇(株高)。

ここ数ヵ月米長期金利上昇に関わらず米株は好調。

レンジの日本株、下がっている欧州株とは対照的。

米長期金利上昇ひきずられ日本や欧州の長期金利も上昇。

金利上昇のダメージを受けず、アメリカだけひたすら元気、という印象。

昨日発表の11月米総合PMI(速報値)は「55.3」(10月は「54.1」)と前月より上昇。

※出所:アメリカ S&P Global総合購買担当者指数より作成

欧州、日本の数字はさえず、景気の面でもアメリカ独り勝ち感強し。

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