ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

需要の先食いか 本格反転か 【中期投資のタイミング 2025年6月データより】

長期でなく中期的に、今は投資のチャンスかどうか、リスクポジションを減らすべき時期か維持すべき時期か、世界景気を根拠に推測する記事。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません

今は「中期投資」のタイミングか

☆半年~数年でみてここが強気するチャンス?

と感じられる、いわば「中期投資のタイミング」を全世界の景気指標である「グローバル総合PMI」を利用して模索。

同時に

半年~数年でみてここが弱気になるべき時期

と思われるタイミングも模索。

グローバル総合PMIとは

「PMI」は「購買担当者指数」のことで景気指標の一つ。

世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標。

50が分岐点であり

50より大きい⇒景気拡大

50より小さい⇒景気減速

と判断。

製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆。

サービス業PMIは「サービス業購買担当者指数」のことで、サービス業全般の景気を示唆。

JPモルガン・グローバル総合PMIはサービス業と製造業、両方を考慮した世界全体の景気指標。

近年のグローバル総合PMIの歴史

グローバル総合PMI(緑線)の2008年以降の推移をGDP動向(オレンジ)とともに確認。

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/1ab92992a48a4200bfacfdbdd9623c20

より作成 ※2008~2024.7

この指標、2008年以降で概ね世界のGDP動向と連動性あり。

2008年以降では3回ほど節目の50を下回り、不況を示唆。

1回目は2008~2009年の世界金融危機、2回目が2020年のコロナ不況、3回目が2022年の秋ごろ、インフレ+利上げで株価が低迷していた時期。

ほかにも好不況の分かれ目の「50」に3度接近。

1度目は2012年の欧州債務危機、2度目は2015~2016年ごろのチャイナショック。

世界景気動向をそれなりに反映してきた指標といえそう。

直近のグローバル総合PMI

世界景気動向の目安として直近のグローバル総合PMIの推移を確認。

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/4752078b8e7444ff946547a16c0faed2

最新の2025年6月データは「51.7」で前月の「51.2」より上昇。

2023年10月⇒2024年5月まで

「50.0⇒53.7」

という明確な景気拡大トレンド。

それからのデータ。

直近3ヵ月平均は「51.2」(前月は「51.3」)で節目の「53」を下回り、前月より低下し低下トレンド継続。

最近の単月でのボトムは2025年4月「50.8」。

3ヵ月平均のボトムは2025年6月で「51.2」。

グローバル総合PMIとS&P500

※出所:JPMorgan Global Composite PMI - Analysis - Free Historical DataS&P500 過去のレート - Investing.comhttps://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/ad73a90948f7466f83183e4dca78ef7d

より作成

※期間:2014.1~2025.6

グローバル総合PMI(左、赤)とS&P500(右、青)の2014年以降の推移。

ここ10年では

A:PMIが低い時期にS&P500を買ってPMIが高い時期に売ると儲かる傾向

B:PMIの低下トレンドが上昇トレンドに移る時期にS&P500を買って、PMIが高い時期が終わるタイミングに売ると儲かる傾向

はありそう。

中期投資のルール

①中期投資では主に

B:PMIの低下トレンドが上昇トレンドに移る時期にS&P500を買って、PMIが高い時期が終わるタイミングに売ると儲かる傾向

を利用

②トレンド変化の判断はPMIの3カ月移動平均を利用し、移動平均が上昇トレンドに移るタイミングで買う、あるいはポジションを増やす

③PMIが高い時期は「53以上」とし、53以上だったPMIが53を下回った時点でS&P500を売る、あるいはポジションを減らす

④コロナパンデミックのようなPMIの数値が異常に下がるような時期はいったん買いポジションを解消、上昇トレンドに転じてから買うこととする

⑤上昇トレンドが明らかな好況の目安「53」に届かず低下トレンドに転じた場合はいったん買いポジションを減らすか解消する

【中期投資のタイミング 判断】

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/ad73a90948f7466f83183e4dca78ef7d

S&P500 過去のレート - Investing.comより作成

「中期投資のルール」に則ると、2024年8月はPMIの3ヵ月平均が低下し、「53」を下回ったので2024年11月までは「弱気サイン」と判断。

その後

「51台~52台」のレンジ

での横ばいが続き2024年12月~2025年1月はニュートラル。

2025年2月以降は直近3ヵ月PMIが明確に低下したので、「弱気サイン」と判断。

5月、6月データは2ヵ月連続で改善するも、3ヵ月平均では低下トレンド継続。

よって個人的には

弱気スタンス継続

(守りのポートフォリオで様子を見る、リスク資産ポジションを減らす、がつがつ買い増さない、先物やオプション等でのヘッジを増やす、など)

がベター?

という印象。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません

あとがき

4月のトランプ関税騒ぎが落ち着き、グローバル総合PMIは

●4月:50.8

●5月:51.2

●6月:51.7

と順調に上昇。

5年前2020年の「PMI」「PMI3カ月平均」「SP500」はこんな感じ。

PMIの落ち込みの程度は全く異なりますが、3カ月平均がボトムをつける前に株価が上昇し始めている点はよく似ています。

2020年は3月をボトムに株価は反転、2021年12月まで1年9カ月ほど、概ね上昇相場が続きました。

 

今回はどうか。

トランプ関税による需要の先食い現象がどの程度この5~6月の景況感改善に影響しているか、そこが大きなポイントではないかと推測。

遠からずやってくる関税率引き上げに備えて増えた米国への輸出や消費、すなわち需要の先食いが関税引き上げ後の景気にどの程度悪影響を及ぼすのか。

そこらへんは大きなテーマだとは思うのですが、はっきり言ってよくわからない。

★7月8月9月あたりから急激な景気悪化のシグナルが出ることがある

OR

★大して悪化せず、2025年4月が当面の景気の底となる

のか。

ただでさえ難しい景気動向判断がトランプ関税の影響でさらに難しくなっていると思われ、正直手に負えません。

個人的には「攻めのポートフォリオ」と「守りのポートフォリオ」、二つを用意して、今は守りのPFで

地味にリスクをとって攻める

程度の投資スタンスがよさげと思いますが、どうなりますか。

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