ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

トランプ関税で世界景気拡大速度 加速? 【中期投資のタイミング 2025年8月データより】

長期でなく中期的に、今は投資のチャンスかどうか、リスクポジションを減らすべき時期か維持すべき時期か、世界景気を根拠に推測する記事。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません

今は「中期投資」のタイミングか

☆半年~数年でみてここが強気するチャンス?

と感じられる、いわば「中期投資のタイミング」を全世界の景気指標である「グローバル総合PMI」を利用して模索。

同時に

半年~数年でみてここが弱気になるべき時期

と思われるタイミングも模索。

グローバル総合PMIとは

「PMI」は「購買担当者指数」のことで景気指標の一つ。

世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標。

50が分岐点であり

50より大きい⇒景気拡大

50より小さい⇒景気減速

と判断。

製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆。

サービス業PMIは「サービス業購買担当者指数」のことで、サービス業全般の景気を示唆。

JPモルガン・グローバル総合PMIはサービス業と製造業、両方を考慮した世界全体の景気指標。

近年のグローバル総合PMIの歴史

グローバル総合PMI(緑線)の2008年以降の推移をGDP動向(オレンジ)とともに確認。

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/1ab92992a48a4200bfacfdbdd9623c20

より作成 ※2008~2024.7

この指標、2008年以降で概ね世界のGDP動向と連動性あり。

2008年以降では3回ほど節目の50を下回り、不況を示唆。

1回目は2008~2009年の世界金融危機、2回目が2020年のコロナ不況、3回目が2022年の秋ごろ、インフレ+利上げで株価が低迷していた時期。

ほかにも好不況の分かれ目の「50」に3度接近。

1度目は2012年の欧州債務危機、2度目は2015~2016年ごろのチャイナショック。

世界景気動向をそれなりに反映してきた指標といえそう。

直近のグローバル総合PMI

世界景気動向の目安として直近のグローバル総合PMIの推移を確認。

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/c10d3533cd054c5cb6927b22d47b5df2

最新の2025年8月データは「52.9」で前月の「52.5」より上昇。

2023年10月⇒2024年5月まで

「50.0⇒53.7」

という明確な景気拡大トレンド。

それからのデータ。

直近3ヵ月平均は「52.4」(前月は「51.8」)で、6月の「51.2」をボトムに前月より上昇し上昇トレンド継続。

最近の単月でのボトムは2025年4月「50.8」。

3ヵ月平均のボトムは2025年6月で「51.2」。

グローバル総合PMIとS&P500

※出所:JPMorgan Global Composite PMI - Analysis - Free Historical DataS&P500 過去のレート - Investing.comhttps://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/ad73a90948f7466f83183e4dca78ef7d

より作成

※期間:2014.1~2025.8

グローバル総合PMI(左、赤)とS&P500(右、青)の2014年以降の推移。

ここ10年では

A:PMIが低い時期にS&P500を買ってPMIが高い時期に売ると儲かる傾向

B:PMIの低下トレンドが上昇トレンドに移る時期にS&P500を買って、PMIが高い時期が終わるタイミングに売ると儲かる傾向

はありそう。

中期投資のルール

①中期投資では主に

B:PMIの低下トレンドが上昇トレンドに移る時期にS&P500を買って、PMIが高い時期が終わるタイミングに売ると儲かる傾向

を利用

②トレンド変化の判断はPMIの3カ月移動平均を利用し、移動平均が上昇トレンドに移るタイミングで買う、あるいはポジションを増やす

③PMIが高い時期は「53以上」とし、53以上だったPMIが53を下回った時点でS&P500を売る、あるいはポジションを減らす

④コロナパンデミックのようなPMIの数値が異常に下がるような時期はいったん買いポジションを解消、上昇トレンドに転じてから買うこととする

⑤上昇トレンドが明らかな好況の目安「53」に届かず低下トレンドに転じた場合はいったん買いポジションを減らすか解消する

【中期投資のタイミング 判断】

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/ad73a90948f7466f83183e4dca78ef7d

S&P500 過去のレート - Investing.comより作成

「中期投資のルール」に則ると、2025年8月はPMIの3ヵ月平均が上昇したので「強気サイン」と判断。

ただ個人的には株価水準の歴史的割高感から、どうしても積極的強気にはなれず。

妥協的判断として、

ニュートラル(強気でも弱気でもないポジション)がベター?

と判断。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません

あとがき

4月のトランプ関税騒ぎが落ち着き、グローバル総合PMIは4月をボトムに順調に上昇トレンドを描きました。

トランプ関税で世界景気拡大速度 加速?

と言わざるを得ない状況。

株価も大幅上昇。

 

春先、トランプ関税がらみでは、どちらかというと株式市場にネガティブな意見が多く(トランプ関税で世界景気減速 株価下落?)、4月は実際下げたのですが、例のごとくごく一時的な下げで、トランプ大統領就任前よりS&P500は現在8%ほど上昇しています。

わたしのような素人が外すのは普通のことですが、それなりの専門家らしき人が大外ししていることもよくあります。

もっともらしい言説も所詮占いレベルといっていい程度のものもあり、自分なりの根拠、信念、リスクコントロールの決め事に従って、自分なりに投資をしていくのがベターかと思う次第。

 

前回本シリーズで

★7月8月9月あたりから急激な景気悪化のシグナルが出ることがある

OR

★大して悪化せず、2025年4月が当面の景気の底となる

のか。

と書いていましたが、8月までは完全に

★大して悪化せず、2025年4月が当面の景気の底となる

が正解で、ちまちまと3カ月平均のPMIなんか見ていないで、

5月にPMIが持ち直したのを確認してリスクポジションを増やす

のが結果的には正解でした。

直近PMI「52.9」というのは結構いい水準で、仮に9月以降「53」を上回って推移するなら、株価は下がりにくい、かも。

もしも需要の先食いの反動で、9月以降、PMIが「53」を下回って急落していくなら、株価は下がりやすい、そんな印象はありますが、どうなりますか。

ちなみに米国の8月サービス業PMIは「54.5」で絶好調といっていい水準で、ここが崩れるかどうかが今後の大きなポイントか。

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