(前回からの続きです)
「そもそも投資とは何か」シリーズのまとめ、3回目になります。
★「そもそも投資とは何か」のまとめ③<一部加筆>
★企業の資金調達を助けるタイミング、つまり投資のタイミングは、多くの企業が資金調達に困る時期がベターか
では、
株式・社債投資=「企業の資金調達を助けて、その見返りを得る」金融サービス業
とすると、
いつ企業の資金調達を助ければ、見返り大きいのか?
が問題になってきます。
投資家は無限にある資金をいくらでも投資できるわけではありません。
限られた資金で行う投資の見返りは、できれば大きい方がいい。
あくまで、経験的な知見ですが、わたしは投資家の投資への見返りが大きいタイミングは、
多くの企業が資金調達に困っている時期
だと思います。
多くの企業が資金調達に困っている時期は
・不景気な時期(低い経済成長率、マイナス成長の時期) ・何らかの理由で株価や社債価格が暴落していたり、長期的に低迷している時期 ・金融危機の時期 ・世の中の信用(クレジット、貸し借りの関係)が少なくなっている(縮小している)時期
である場合が多く、
多くの企業が資金調達に困る時期の株式や社債は、「割安」な「バーゲン」価格になっていることが多い
と思われます。
要するに、株式や社債の長期投資に関しては
◎企業は今(資金調達で)困っているのか? ◎自分の投資で企業は少しでも助かるのか?
を気にして、企業が困り切っている時期に、思い切って投資すると、大きな見返りが期待できると思われます。
そして、この投資スタイルは、企業も投資家もWINーWINの関係を築きやすい投資スタイルだとわたしは考えます。
※金融危機・・・景気の悪化などから金融機関への信用が低下し、金融機関や民間企業の経営悪化や倒産、株価の下落・低迷、失業率の増加などが生じる事態。2008年のリーマンショックの時期など。
★投資は賭けであり、賭けで勝つには期待値の判断が重要です
人は未来を正しく予測し続けることができません。
しかし、人は投資をします。
未来の収益を期待して、どうなるかわからないものに、お金をゆだねます。
したがって、投資は一種の賭けです。
どうせ賭けるのなら、できるだけ期待値の高い賭けを行う方が、実りの大きい賭けになる可能性が高くなります。
期待値とは「賭けの勝率」×「賭けの収益率」で求められる値です。
期待値=勝率×収益率
つまり、投資を行うなら勝率と収益率を考えて行うべきです。
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