(前回からの続きです)
「そもそも投資とは何か」シリーズのまとめ、4回目になります。
今回がこのシリーズ最終回です。
最後まで読んでいただいた方、お疲れさまでした。
★「そもそも投資とは何か」のまとめ④<一部加筆>
◎誰でもできる投資の期待値を上げる二つの方針
<投資の期待値を上げるための方針①>
一つ目は、主に「投資の勝率」を上げる方針として、
長期的には価値が上がっていくであろう投資対象に、長期的に投資すること
です。
※期待値=勝率×収益率
長期的には価値が上がっていくであろう投資対象の最有力候補は、
長期的に経済規模が拡大していくであろう国や地域の株式インデックス
です。
<投資の期待値を上げるための方針②>
主に「投資の収益率」を上げる方針として、二つ目は、当たり前のことですが、
投資対象が、できるだけ割安な時期に投資すること
です。
※期待値=勝率×収益率
では、いつ株式は割安なのか?
経験的な私見ですが、株式などのリスク資産が割安なのは
◎不景気な時期 <GDP(国内総生産)が低成長、マイナス成長の時期など> ◎投資家が悲観的な時期 ◎株価の長期低迷期、暴落期 ◎世の中のクレジット(信用。貸し借りの関係)が少なくなっている(縮小している)時期
と思われます。
以上をまとめますと、期待値(=勝率×収益率)が高いと思われる投資の一例として、
①長期的に経済規模が拡大していくであろう国や地域の株式インデックスに ②できるだけ割安な時期に投資して ③長期間保有すること
が挙げられると思います。
◎投資は心理戦でもあり、余裕のない投資は負けやすい
投資は「長期的な心理戦」の一面があります。
いくらノウハウ、分析能力、資力が豊富でも、精神的にやられてしまうと、投資は続けられません。
投資はお金が絡むことであり、投資成績の良し悪しは、投資家のメンタルへの影響が大きいと思われます。
また、
◎変動の大きい金融資産(株式などのリスク資産)に過剰に投資してしまった ◎安全だと思っていた資産のリスクが顕在化した ◎想定外の突発的なイベントで、市場全体が乱高下する
などの理由で、投資家は心理的に余裕を失い、精神的に不安定になりがちです。
不安定な精神が、投資家の人間関係や人格、健康、仕事のリズムを壊すかもしれません。
したがって、
「投資は基本的に心理的余裕を保ちにくいもの」
と認識した上で、
①自分に合った ②心に余裕をもって ③淡々と続けられる
投資スタイルを、投資家自身で模索し続けることは、大切だと思われます。
※「そもそも投資とは何か」シリーズ おわり