ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

【世界時価総額】で株式の割安割高を探る①(4回シリーズ)

長期投資において、世界時価総額を知っておくことは大事だとわたしは思います。

雑ですが、株価が今高いのか、安いのか、普通なのか、感覚的にわかるときがあります。

非常に俯瞰的で、意味深いデータだと感じます。

本記事は《【世界時価総額】で株式の割安割高を探る》シリーズの1回目になります。

 

 

★世界時価総額を知るメリット

 

□世界の株式市場の規模が端的にわかります   □長期的視点から、全世界の株式市場の推移を俯瞰できます   □投資家心理の判断材料になります   □株式の割安・割高を判断する手がかりになります   □「長期投資を始める、やめる」タイミングを判断する手がかりになります

 

 

★時価総額とは?

 

世界時価総額の説明の前に、一般的な時価総額の説明を二つのサイトから引用します。

 

まず、日興証券:初めてでもわかりやすい用語集から。

各銘柄の時価総額とは、通常、「株価×発行済株式数」で計算されるもので、その企業の規模を示しているものといえます。 また、「東京証券取引所市場第一部の時価総額」などという場合は、東証1部上場企業の時価総額を合計したものです。これは、東証1部の市場規模を示しているといえます。

次に、iFinanceから。

時価総額は、企業の市場価値を金額で表したもので、上場企業の場合、株価発行済株式数を掛けたものをいいます。これは、企業の市場価値の他に、東証1部・東証2部・マザーズ・JASDAQなど株式市場の全銘柄の時価総額の合計額や、証券取引所に上場する全企業の時価総額の合計額としても使われ、この場合は、その市場の規模(大きさ)や取引所の規模を計る目安となっています。

 

以上の情報から、一般的に、

◎時価総額=株価×発行済株式数   ◎時価総額=市場価値(個別の上場企業の市場価値)   ◎時価総額=市場規模(全上場企業の時価総額の合計額)

といえます。

 

本記事では、時価総額を主に、

時価総額=市場規模(全上場企業の時価総額の合計額)

の意味で使用していきます。

 

 

★世界時価総額とは

 

世界時価総額は

全世界の主要な株式市場の時価総額の総和

のことです。

米国、中国、日本、その他すべての主要な株式市場の時価総額の合計額が、世界時価総額です。

端的に、

全世界の株式市場の規模=世界時価総額

です。

2017年2月末時点での時価総額は概ね以下の通りです。

<1ドル=113円で計算>

世界:73.5兆ドル(約8300兆円) 米国:28.8兆ドル(約3250兆円) 中国:7.8兆ドル(約880兆円) 日本:5.2兆ドル(約585兆円)

出所: 右記サイトデータより管理者作成 WFEhttps://www.world-exchanges.org/home/index.php

 

 

★世界時価総額の推移

 

出所: 右記サイトデータより管理者作成 WFEhttps://www.world-exchanges.org/home/index.php

上記グラフは、1995年1月末~2017年2月末の世界時価総額の推移グラフです。

単位は「兆ドル」です。

この期間、世界時価総額は、基調としては右肩上がりですが、いくつか特徴的な時期があります。

 

2000~2003年頃、2008~2009年頃に大きな谷があります。

2000~2003年頃はITバブルの崩壊時期。

2008~2009年頃はサブプライムバブルの崩壊時期(リーマンショックは2008年)でした。 

 

一方、大きな山(ピーク)も二つあります。

2000年頃のピークはITバブル。

2007年頃のピークはサブプライムバブルでした。

 

次回に続きます

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly