《【世界バフェット指標】で株式の割安割高を探る》の初回記事です。
株式の割安割高を判断する指標はたくさんありますが、世界バフェット指標は、わたしが横綱級の信頼を置いている指標です。しかし、それほど周知されていないようです。
証券会社に勤めていた友達に
「バフェット指標って知ってる?」
って聞いたら怪訝な顔をされました。
市場の過熱感を探る上ですごく役立つ指標だと、個人的には思うんですがね・・・
★世界バフェット指標を知る主なメリット
□長期的視点から、全世界の株式市場の過熱感の推移を俯瞰できます □世界的な株式の割安・割高を判断する手がかりになります □割安に買って、割高に売る長期投資を実現しやすくなります
★まず、「バフェット指標」とは?
まず、バフェット指標の一般的な説明を引用します。
バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。これは、ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくもので、ある国の株式相場に急落の可能性は高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る場合に使われます。
※引用元:金融情報サイト「バフェット指標」
具体的には
◎バフェット指標=ある国の時価総額÷名目GDP
です。ここでの時価総額は市場規模をさします。
名目GDPは経済規模のことでもあるので、
◎バフェット指標=市場規模÷経済規模
です。
※時価総額の説明→【世界時価総額】で株式の割安割高を探る【ダイジェスト版】
※GDPの説明→金融情報サイト「GDP」
★世界バフェット指標とは
◎バフェット指標=ある国の時価総額÷名目GDP
なので、
全世界のバフェット指標=全世界の時価総額の合計額÷全世界の名目GDP
です。
全世界のバフェット指標のことを、当ブログでは世界バフェット指標と呼びます。
●世界バフェット指標=全世界の時価総額の合計額÷全世界の名目GDP ●世界バフェット指標=世界の市場規模÷経済規模
例えば、2016年12月末時点で
全世界の名目GDP:約75.2兆ドル(IMF推計値)
全世界の時価総額:約70.1兆ドル
なので、
世界バフェット指標=70.1÷75.2≒0.93
です。この時点で、世界の株式市場規模(時価総額)は経済規模(GDP)の約93%であることが分かります。
※データ出所:◎株式市場規模→WFE(国際取引所連盟) ◎名目GDP→IMF
★次回に続きます