ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

全世界の時価総額、77兆ドルを突破し史上最高値!

世界の時価総額が2017.6月末で77.7兆ドルになったのが確認できました。

2017.5月末に記録した76.5兆ドルを上回り、史上最高の値です。

※データ出所:World Federation of Exchanges

近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成
上記グラフは1995年1月末~2017.5月末の世界時価総額の推移です。
 
サブプライムバブル絶頂期、2007.10月の63.0兆ドルという記録は、ちょうど6年後の2013.10月に抜かれ、2015.5月には75.6兆ドルを記録します。
 
その後、2016.2月には61兆ドル程度まで、約2割減少するのですが、徐々に盛り返し、今から約一か月半前、2017.6月に77.7兆ドルを記録し、史上最高値を更新しました。
 
※世界の時価総額についての前回記事(全世界の時価総額、76兆ドルを突破し史上最高値!世界の名目GDPも今後上回るか?)で「2017.6月末データは確実に78兆ドルを超えてきます。」と記述したのですが、わたしの勘違いであり、実際は77.7兆ドルにとどまりました。誤報です。申し訳ありませんでした。
 
77.7兆ドルという数字は、8年4ヶ月前、
2009.2月末の28.9兆ドルの約2.7倍
に当たり、また
2017年の世界の名目GDP、約77.99兆ドル(IMF推計値)
をわずかに下回る数字です。
 

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※データ出所:World Federation of Exchanges
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GDPをどれだけ上回れるか

世界の時価総額は世界の名目GDPに対して、
ITバブル(1999年)では約8%上回る水準まで
サブプライバブル(2007年)では約9%上回る水準まで

 膨らみました。

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 ※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成

この経験則を重視し、仮に世界の時価総額が世界の名目GDPを9%上回るとすると
77.99兆ドル(世界の名目GDP)×1.09≒85兆ドル
の計算から、ざっと85兆ドル程度まで時価総額が膨らめば、この観点からは
近年の2回のバブルに匹敵する
といえそうです。
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世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995.1月末~2017.6月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.78

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の目安

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※出所:◎GDP→IMF ◎時価総額→WFEのデータより管理者作成

※期間:1995.1月~2017.6月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方を示したものです。

世界バフェット指標が

・0.95以上は株式は割高圏?

・0.65以下は株式は割安圏?

という判断は単なる近年の経験則であり、先見性はありませんが、わたしは参考にしています。

2017.6月末の世界バフェット指標は「1.00」であり、この指標では割高圏にあると推測されます。

※2017年の世界の名目GDP:約「77.99兆ドル」(IMF推計)、2017.6月末の世界の時価総額、約「77.7」兆ドル、四捨五入の関係でバフェット指標は「1.00」

 

近年の世界バフェット指標の頂点は

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年(5月末):1.02

です。

最近、時価総額においては2015年を超えましたが、バフェット指標ではまだ2015年の「1.02」を超えていません。

とりあえず2015年の「1.02」を今後超えてくるのか、引き続き観察していきます。

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