日本の景気動向指数(先行指数)から日本の景気と株価について考える記事。
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景気動向指数とは
日本の景気動向を示唆する指標の一つです。
詳しくは上記サイトを参照ください。
本記事では
コンポジット・インデックス(CI)
の
先行指数
を使用。
景気動向指数の推移と現在値
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府より作成 ※期間:1995.1~2019.11
2019.11月:90.9(前月比-0.7)
でした。
直近ピークは「2017.11月:102.9」
で2年続く明確な低下トレンド。
このピーク時期は「CLI(OECD全体)」や「グローバル製造業PMI」のピーク時期(2017年12月)とほぼ同時期。
「CLI(OECD全体)」は2019.9月、グローバル製造業PMは2019.7月を持ち直しの雰囲気もありますが、日本の景気動向指数は下げトレンド。
景気動向指数、10年移動平均
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府より作成 ※期間:1995.1~2019.11
あくまで一つの目安ですが景気動向指数の水準を探るため10年移動平均線を引き、移動平均より低位にある時期を表示。
リーマンショックの前後、欧州債務危機、チャイナショックなどと符合しており、それほど悪い指標でもないか。
現在は移動平均より低位にあり、この見方では景気は悪そう。
景気が悪い時期にリスク資産の配分を多くする
という長期戦略からすると、そろそろリスク資産を増やしていくべき時期なのかもしれませんが、株価水準が低くなさそうなので、わたしは今のところ長期投資に関しては動かず。
ただ、何もせず手をこまねいているのももったいないので
★個別株買い+プットオプション買い(ヘッジ)
などで急落による大けがリスクを抑えながらのリスクテイク。
景気動向指数とTOPIX
※出所:統計表一覧:景気動向指数 結果 - 内閣府、TOPIX【998405】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより作成 ※期間:1995.1~2019.11
景気動向指数とTOPIXの推移。
11月、景気動向指数は低下。
株価は上昇。
2019年以降、両者の方向性の違いがとても目立つ状況。
参考データ①:景気動向指数とTOPIX
1:景気動向指数が上昇トレンドにある時期は、株価がなかなかついてこなくても、結果的に報われる場合が多い
2:景気動向指数が低下トレンドにある時期は概ね株価は低下基調
※期間:1995.1~2019.7
おわりに
経産省の「業種別商業販売額」の「商業計」の前年比データ。
●2019年1~8月:すべて前年割れ。8月は「-2.7%」
●2019年9月:+4.6%(増税直前の駆け込み需要か)
●2019年10月:-8.7%
●2019年11月(速報値):-6.7%
でした。
※データ:調査の結果|商業動態統計|経済産業省
10月は明確な増税後で大幅減。
11月も前年割れで2019年、前年比プラスなのは今のところ9月のみ。
景気動向指数や販売額から日本の景気はよくなさそう。
最近の【TOPIX】と【景気動向指数】のかい離が目立つ時期。
必ずしも景気と株価が連動しない時期の具体例。
景気と株価が連動しないのは、主な中銀の金融政策が主な要因か。