ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

一応こういうデータはあるものの ~ほぼリアルタイム米国景気 2021.2.5~

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即時性の高い米国の景気指標として

ECRI景気先行指数

があります。

この指標からほぼリアルタイムの米国景気動向を確認する記事。

ECRI景気先行指数とは

米国の民間調査機関ECRIが毎週発表している指数。

★指数が大きくなる⇒景気がよくなる

★指数が小さくなる⇒景気が悪くなる

と判断。

1967年以降の週次のデータが公表されており、50年以上の歴史を持つ米国景気指標。

Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIで入手可

ECRI景気先行指数は「マネーサプライ」「JOC-ECRI工業市場価格指数」「住宅ローン申請」「債券実質金利」「株価」「債券利回り」「失業給付申請」の、株価を含めた7つの要素で指数化された指数。
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ECRI景気先行指数の今

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※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRIより作成

2017年1月以降の推移。

最新データ2021.2.5のECRI景気先行指数(以下、先行指数)は

「149.4」(前週比-0.1)。

直近ピークは1.22の「151.1」。

150以上の高水準から少し下がってきたところ。

2017年以降のECRI景気先行指数とS&P500、その傾向

2017年1月以降の「先行指数」と「S&P500」の週足データをグラフ化したもの。

以下、最近の経験則。

<先行指数が低下トレンド>

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先行指数が低下トレンドにある時期は株価下落リスクは高め。

リスク資産の比率は控えめの守備的スタンスが無難か。

<先行指数が上昇トレンド>

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※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI
^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeデータより作成

※期間:2017.1.6~2021.1.22

先行指数が上昇トレンドにある時期は、株価上昇の可能性が高め。

リスク資産の比率は大き目の攻撃スタンスが報われやすいか。

いずれにせよ株価と同様、先行指数のトレンドがいつまで続くか?といったトレンドの先読みを確実に行うことは困難であり、その意味では単なる結果論に過ぎませんが、最近の傾向。

最新のECRI景気先行指数とS&P500

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※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI
^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeデータより作成

○先行指数はやや低下

○株価(S&P500)は上昇

した2021年2月第1週。

あまりいい動きではないか。

ECRIの経験則と米国株へのアクセルの踏み具合

★先行指数が最近のここ数年のピーク付近⇒アクセルを緩めてもよい?(ネガティブ面)

★週間では株価が上昇しているのに数値が低下。株価以外の景気要因が悪化している?(ネガティブ面)

★2020年3月以降の上昇トレンドは継続している?(ポジティブ面)

個人的にはごく控えめのリスクテイクというスタンス。

<個人的にしっくりくる米国株へのアクセルの踏み具合>

20%程度の強さ?

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※個人の感想です。投資は自己判断、自己責任で

おわりに

先行指数の直近ピークは1.22。

そこから2.5までにS&P500は1%程度上昇していますが、先行指数は1.7ポイント低下。

昨年1月~2月は先行指数が下げ出し、その後株価が下げ出す、という展開があり。

2018年に関しては株価下落の方がやや先だった

f:id:yukimatu-tousi:20210216102739p:plain※出所:Economic Cycle Research Institute | Public Home | ECRI^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Financeデータより作成

一応こういうデータはあるものの、このまま先行指数が下がるかどうかは不明であり、昨年の経験則が活きるかも不明。

先行指数も株価も仲良く上昇していくことがないともいえず。

<米国、実質個人消費支出:ここ10年>

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※出所:Real Personal Consumption Expenditures (PCEC96) | FRED | St. Louis Fed

米国GDPの約7割を占める実質個人消費支出は2020年10月にピークアウトし、2020年11~12月は再度減少中。

一応こういうデータはあるものの、株価は無関係に上昇中。

個人的な長期投資(主に内外のリート)に関しては引き続きごく控えめのリスクテイクでちびちびリバランスが心地よい状況。

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