ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

今後の世界景気 23年6月

今後の世界景気について。

グローバル製造業PMI

「PMI」は「購買担当者指数」のことで景気指標の一つ。

世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標。

50が分岐点であり

50より大きい⇒景気拡大

50より小さい⇒景気減速

と判断。

製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆。

グローバル製造業PMIは「全世界の製造業の景気状況」を示唆する指数。

世界景気動向の目安として、グローバル製造業PMIの推移を確認。

※出所:PMI Releasesより作成 ※期間:2018.1~2023.5

直近ピークは2021年5月の「56.0」。

直近ボトムは2022年12月の「48.6」。

最新値2023年5月は「49.6」で、前月より「+0.0」ポイント。

節目の50を下回っていますが、ここ3カ月ほど横ばい。

グローバル製造業PMIとS&P500

※出所:PMI ReleasesS&P500 過去のレート - Investing.comより作成

※期間:2018.1~2023.5

2018年以降のグローバル製造業PMIとS&P500を併記。

PMIは青で左軸。

株価はオレンジで右軸。

この期間の

☆PMIのピーク:2021年5月

☆S&P500のピーク:2022年1月

今回は8ヶ月ほどの長めタイムラグでともにピークアウト。

その後

☆PMIのボトム:2022年12月

☆S&P500のボトム:2022年9月

となっており、3ヶ月ほどのタイムラグで両者ともに上昇傾向。

ただ、株価は2022年9月以降大きく反発してますが、PMIの反発は弱く、まだ節目の50以下。

今後の世界景気

今後の世界景気に関して。

経験的には景気のピークから1年半以降、遅くても3年(36ヶ月)以内に反転することが多く、ピークから19ヶ月経過した2022年12月をボトムに世界景気が反転した可能性もなきにしもあらず。

ただ、

・物価上昇を受けた欧米の金融引き締めが続いていること

・日本の工作機械受注額が前年割れの状態であること

・中国の輸出、輸入額が前年割れの状態であること

などから、個人的には

「景気回復は一時的でまた景気悪化トレンドに戻り、来年の春ごろに底打ちする」シナリオ

の方が、

「2022年12月をボトムに本格的に世界景気が回復していく」シナリオ

より実現可能性が高い?

と推測していますが、どうなりますか。

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