ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

2024年の 【2大】 事件

個人的に感じる世界景気動向を左右した2024年の【2大】事件。

・投資判断はご自身で行ってください

・本ブログ記事に何らかの投資行動を推奨する意図はありません

2024年 誰にも読めない影響力の大きかったイベント 2つ

投資を行う上で世界景気動向は誰しも予測してみたいテーマですが、誰にも読み切ることができないイベントで、景気動向が大きく左右されることもあります。

個人的に感じた世界景気動向を左右した2024年の【2大】イベント。

大統領選 トランプ 勝利

アメリカ大統領選、接戦が予測されていましたが(一部ではトランプ有利の報道も)、結果はトランプ氏圧勝。

2024年9~10月頃の報道ではハリス氏の政策として「富裕層への課税強化」の報道なども上げられており(ハリス 資産課税 - Google 検索)、減税政策を唱えるトランプ氏の勝利で株式市場の楽観により拍車がかかったという印象。

来年以降どうなるかは不明ですが、とりあえず市場にはポジティブだった、そして予測困難だった大統領選の結果。

2024年9月 中国 突然の景気対策 発表

※出所:https://www.pmi.spglobal.com/Public/Release/PressReleases?language=jaより作成

終わってみればまずまず好調だった世界景気。

グローバル総合PMIでみると、1月「51.8」でスタート。

ピークは5月の「53.7」。

9月に「51.9」まで低下。

このまま節目の「50」に近づいていくようだと、それなりの調整局面があったと思われますが、9月以降は復活。

その要因の一つは9月下旬、中国の突然の景気対策発表だったとわたしは推測。

あれで大きく流れは変わった印象。

※出所:中国 Caixin(財新)製造業購買担当者景気指数

※出所:中国 製造業購買担当者景気指数

2つある中国の製造業PMI、両者とも9月前後に底打ち。

 

※出所:中国 住宅価格指数 (前年比)

前年比で下がりっぱなしだった中国住宅価格も10月をボトムに底打ちの兆しあり。

名実ともに世界景気けん引役のトップランナーだったころの勢いはありませんが、中国の経済対策とその期待感が中国景気、世界景気に好影響を与えている可能性は大きそう。

9月までは

中国政府が経済対策してくれる

という期待が乏しかっただけに、その意味でもインパクトはあったかも。

おわりに

個人的には

●昨年秋以降の世界景気の拡大モードは今年の5~7月頃にピークアウトした可能性

●大統領選次第ではあるが、PMIが50に近づいていくなら株式市場にいったんは調整が入るのでは?

という予想をしていたところに

9月:中国の景気対策報道

11月:トランプ勝利

と来て、米株のここまでの上昇は全く予測できず。

www.yukimatu-value.com

同時にこれだけ長期金利が上がっていても砕けない米株の姿も全く予測できず。

相変わらず手ごわい金融市場ですが面白い世界でもあり、引き続き来年もブログ継続予定。

今年もお付き合いくださった方々、ありがとうございました。

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