ユキマツの「長期投資のタイミング」

「市場全体が割安な時期に株式インデックスを多めに買って長期保有、割高な時期に多めに売っての繰り返し」そんなシンプルなバリュー投資、長期投資もありかもしれません

シンヨウカイザン(信用買い残)で探る日本株の割安割高

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シンヨウカイザン?

競走馬の名前ではありません。

 

日本株の割安割高を判断するのに役立つ指標、信用買い残の紹介です。

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信用買い残とは

信用買い残は、日本の株式市場での信用取引における、買い(方)の残高のことです。

信用買い残=信用買い方の残高

 くどくどと説明すると、信用買い残は

日本の投資家が

 

証券会社から、

 

利子を払ってお金を借りて、

 

そのお金で買って保有している株式の、

 

ある時点における残高、評価額の総和です。

例えば、わたしが

証券会社で信用取引口座を開設し、

100万円の証拠金で200万円分の株式を信用取引で買い建てた場合、

信用買い残は200万円分だけ増えた

ことになります。

 

この200万円分を売れば(返済すれば)、信用買い残は200万円分、減ります。

 

ちなみに2017年4月28日時点の信用買い残は約2.4兆円です。

この一文の意味するところは、

2017年4月28日時点で、

日本の投資家が、利子を払ってお金を借りて、

買って保有している株式が約2.4兆円分ある

ということです。

※信用買い残のデータはコチラ ⇒ トレーダーズ・ウェブ

※下記サイトも参照ください。「信用残」の説明です。 ifinance

 

信用買い残をどう解釈するか

信用買い残は何を伝えているのでしょうか。

わたしは、「投資家心理」と「信用状態」を示唆する指標だと考えています。

 

<投資家心理と信用買い残>

信用取引には利子がかかります

※制度信用で1.35~3.10%くらい<価格.comサイトより>

また、制度信用<※日興証券>の買いだと6ヶ月後までには買ったものを売って、返済しなければなりません。

 

つまり「信用取引で買う」という行為は

わざわざ利子まで払って、

期限つきで、

他人のお金を借りて、

株式の買いにつぎ込む行為

です。

 

これはかなり投資に前のめりな、リスクテイク志向な行為です。

株価の上昇への期待感が大きい、楽観的な行為です。

 

したがって、信用買い残が増加するシーンや信用買い残が大きい状態の投資家態度・心理は、

●総じてリスクテイク志向

●楽観、期待、安心モードに偏っている

と判断してよいでしょう。

 

逆に、信用買い残が減少するシーンや信用買い残が小さい状態の投資家態度・心理は、

●総じてリスク回避志向

●悲観、失望、不安モードに偏っている

と判断してよいでしょう。

 

<信用状態と信用買い残>

また、お金を借りて株を買う行為は、まさに信用を拡大させる行為です。

●信用買い残が増える ⇒ 信用拡大

●信用買い残が減る  ⇒ 信用縮小

 

信用?

信用が拡大?信用縮小?

何のこと?

 

またどこかで詳しく説明させていただきますが、ごく簡単に「信用」を説明すると、

信用=貸し借りの関係

 です。あえてクイズ形式にすれば、

借金したら拡大して借金を返したら縮小するもの、なんだ?

<答え>

信用

です。

※こんなクイズに答えられる子供がいたら、少し不安を感じますが・・・

 

くどいですが、

信用状態=世の中の借金のふくらみ具合

 です。

 

そういうわけで、信用買い残は証券会社から借金して行われる行為なので、

●信用買い残が増える⇒信用が拡大する

●信用買い残が減る⇒信用が縮小する

といえます。

 

では「株式の割安割高」と「信用状態」がどう関係するのか?

 

端的に乱暴にいってしまうと、

●世の中全体の借金が膨らめば膨らむほど(誰かが借金すればするほど)

 

●世の中全体の資産評価額は増加し、株価は上がりやすく

 

●株式は割高になる傾向がある

と思われます。

 

信用拡大⇒資産評価額増加傾向

⇒株価上昇傾向⇒株式は割高?

 

同様に、

●世の中全体の借金がしぼめばしぼむほど(誰かが借金を返せば返すほど)

 

●資産評価額は減少し、株価は下がやすく

 

●株式は割安になる傾向がある

と思われます。

信用縮小⇒資産評価額減少傾向

⇒株価下落傾向⇒株式は割安?

 

要するに、

株価は、世の中全体の借金の膨らみ具合の影響も受ける

ので、

信用状態の把握は株式の割安割高の判断指標にもなり得る

 ということです。

 

そして、世の中の信用状態を示唆する指標の一つが信用買い残だと考えられます。

 

信用買い残の推移

以下のグラフは2001.6/1~2017.4/28の信用買い残の推移です。

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 ※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成

 

信用買い残の主要データ

平均値 2.36兆円

中央値 2.20兆円

※便宜的に概ね2.3兆円を平均とします

最大値 5.98兆円<2006.2/10>

最小値 0.81兆円<2003.1/17>

※期間2001年6月1日~2017年4月28日 811個のデータより

※データ出所:トレーダーズ・ウェブ

 

信用買い残の使い方

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①平均との比較

あまり長い期間ではありませんが、信用買い残は2001.6月からのデータ、約16年分のデータが入手できます。

その平均値2.3兆円と比較して

●大きい⇒日本株は割高傾向

●小さい⇒日本株は割安傾向

の目安になると思われます。

 

②割安割高の目安

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あくまでわたしの個人的な使い方ですが、概ね信用買い残が

●3.5兆円以上⇒日本株は割高?

●1.1兆円以下⇒日本株は割安?

の目安にしてもよいかもしれません。

 

ただ、2005~2006年の5~6兆円レベルはかなりぶっ飛んでいるので、どちらかというと、信用買い残は割高な時期より、

割安な時期

を判断するのに有用かもしれません。

 

1兆円近くまで下落している時期は、かなり、日本株は割安だったと思われます。

ここ16年の経験則ですが。

 

信用買い残とTOPIX

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※出所:トレーダーズ・ウェブ Kabutan のデータやグラフより管理者作成

上記二つのグラフは、2001.6月~2017.4月のTOPIXと信用買い残です。

●赤丸⇒割高

●青丸⇒割安

を示唆しています。

 

経験則に過ぎませんが、TOPIXの割高割安を見抜く、そこそこの目安にはなりそうです。

 

終わりに

信用買い残は毎週データが公表されていて即時性が高い指標です。

 

特に日本株で投資している人はチェックしておいても損はない指標だと思われます。

投資家の市場への態度(リスクテイクか?リスク回避か?)が端的に表れやすい指標です。

 

以下サイトで誰でも確認できます。

トレーダーズ・ウェブ

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