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ドル/円 ほったらかし ~「日経平均株価」と「ドル/円」の30年~

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「ドル/円」と「日経平均株価」の動きを気にされている方の中には、最近の両者の動きに少し違和感を覚える方も多いのではないかと思われます。

「日経平均株価」と「ドル円」の30年に関する記事です。


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直近の両者の関係

f:id:yukimatu-tousi:20180122150538p:plain※出所:SBI証券

ここ半年の両者の動きです。

2017年10月頃からドル円はあまり動かないのに、日経平均が大幅に上げており、この時期、両者の連動性が低下していることがうかがえます。

日経平均とドル円の関係 

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 ※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

上記グラフは<1987.12月末~2017.12月末>のドル円と<日経平均÷150>を比較したものです。

この30年、ドル円は概ね【80~160】のレンジ。

日経平均はこのグラフだと概ね【60~260】、実際は概ね【9000~39000】のレンジにあることが分かります。

両者の相関を考えます。

グラフをじっくり眺めていると、

●ドル円が上昇するとき日経平均も上昇

●その逆も然り

という正の相関関係が、長期的にはありそうな雰囲気はします。

ただ、逆相関ぽかったり、あまり連動していない時期もあります。f:id:yukimatu-tousi:20180122152641p:plain

 ※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

それが枠で囲った時期です。

1990年代前半と1996~2004年頃は逆相関も多く、相関は低そう。

そして「の時期」、2017年10月頃以降、日経平均の上昇に関わらず、ドル円は横ばいを続けています。

日経平均とドル円の相関

時期ごとに両者の相関係数を出してみます。

まず長期の30年です。

★1987.12月末~2017.12月末の30年

相関係数は0.64

強い相関とされる「0.7」には届きませんが、そこそこの正の相関がありそうです。

●ドル円↑⇔日経平均↑

●ドル円↓⇔日経平均↓

という傾向は、この30年、あったらしい。

その散布図。

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 ※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

次に30年を10年ごとに分けて見てみます。

★1987.12月末~1997.12月末の10年

相関係数は0.69

強い相関とされる「0.7」には届きませんが、そこそこの正の相関がありそうです。

★1997.12月末~2007.12月末の10年

相関係数は-0.06

ほぼ0であり、相関がない時期です。

10年という長期で正の相関が出なかったのが意外でした。

★2007.12月末~2017.12月末の10年

相関係数は0.89

この時期はかなり強い正の相関がありそうです。

相関の強い時期に、急に相関がなくなったように感じて、違和感を覚えるようです。

相関係数からいえそうなこと

両者の相関係数はこのように時期によってばらつきがあり、長期的に相関がうすかった時期もあることから、必ずしも常時相関があるともいえなさそう。

あくまで、大雑把に、この30年に限ってみれば、

そこそこの正の相関がある時期が多かった

とはいえるかもしれません。

特にここ10年は強い正の相関がありました。

「日経平均÷ドル円」の30年

最後に、端的に両者の関係を見るために

日経平均÷ドル円

の数値を算出し、グラフ化してみます。

●この数値が大きいほど、為替水準のわりに、相対的には株が強い

●この数値が小さいほど、為替水準のわりに、相対的には株が弱い

といえそうです。

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※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

上記グラフは<1987.12月末~2017.12月末。すべて月末値>の

<日経平均÷ドル円>(以下と表記)

の推移です。

例えば、この30年でAが最も大きかったのは1989年12月末で、

・日経平均:38916

・ドル円:143.9

・A=38916÷143.9≒270

です。

逆に、この30年でAが最も小さかったのは2003年4月末で、

・日経平均:7831

・ドル円:118.9

・A=7831÷118.9≒66

です。

A(日経平均÷ドル円)の主なピークとボトムの数値を表記したのが下記の表です。

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※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

・1989年12月「270」:ピーク <日本のバブル>

・1998年9月「98」:ボトム <アジア通貨危機後>

2000年3月「193」:ピーク <ITバブル>

2003年4月「66」:ボトム <ITバブル崩壊後>

2007年2月「149」:ピーク <サブプライムバブル>

2009年2月「78」:ボトム <サブプライムバブル崩壊後>

・2017年12月「202」:???

 2017.1.22の夕方の段階で

A≒215

です。

1989年のピークに次ぐ高い水準です。

 

好奇心でグラフ化してみましたが、けっこう面白い指標かもしれません。

ちなみに、近年の世界の時価総額の

●ピーク ⇒ 2000年3月、2007年10月

●ボトム ⇒ 2002年9月、2009年2月

です。

2002年のボトムと2007年のピークについては半年程度のずれもありますが、総じてAのピーク、ボトムの時期とかなりかぶっていて面白いです。

おわりに

最近、ドル円と日経が連動しないなあ

という違和感から、記事を書いてみました。

 

バフェット指標(=時価総額÷名目GDP)が

名目GDPのフィルターを通した株式市場の姿の一部

であるならば、日経平均÷ドル円

為替(ドル/円レート)のフィルターを通した日本株式市場の姿の一部

といえるかもしれません。

この指標がどこまで役立つのか、わたしにはわかりませんが、一つの経験則として、日本株の割高、割安時期の目安になるかもしれず、一応気にはしておくつもりです。f:id:yukimatu-tousi:20180122155226p:plain※出所:N225https://jp.investing.com/currencies/usd-jpyデータより管理者作成

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20171207124844


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