ユキマツの「長期投資のタイミング」

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株価の「ピーク」と「ボトム」のタイムラグ・ピークからの下落率②

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株価のピークから底打ちまでの期間はだいたいどのくらいか?

ピークからボトムまでの下落率はどの程度か?

一つの経験則に過ぎませんが、1950年以降の景気後退を伴わないケースを含む「米国の株価指数S&P500のピークとボトムのタイムラグ」と「ピークからの下落率」を調べてみました。

データの出所

●S&P500のピーク時期

^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Finance

●景気後退の始まり

What Dates are Used for the U.S. Recession Bars? | Getting To Know FRED

のデータを参考にしました。

景気後退を伴わない株価暴落

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景気後退を伴わない株価暴落が1987年、2002年に起きています。

1987年はブラックマンデーを含む文字通り「暴落」らしい暴落で、たった2ヶ月で36%の下落。

2002年は9ヶ月で約35%の暴落。

ITバブル崩壊後の3年は特筆すべき時期。

2000.3月⇒2001.9月に1年半で39%暴落し、2001.9月⇒2002.1月の4ヶ月で約25%暴騰。

その後、2002.1月⇒2002.10月の9カ月で再び35%の暴落という、まさにジェットコースター。

その後2003.3月にも2002.10月のボトム「769」に迫る「789」まで下落しており、2000.3月⇒2003.3月の3年間はとても揺れと下落幅の大きい厳しい時期だったと思われます。

 

景気後退を伴わなくても株価は突然暴落し出すこともあり、

●景気だけを見ていれば大丈夫

とか、また

●長短金利差が逆イールドにならなければ大丈夫

というのも過信と思われます(100%ではない)。

ちなみに、2002年の暴落には2001.12月のエンロン(エネルギー、IT企業)や2002.7月のワールドコム(大手電気通信事業者)の破綻も大きく関連していると思われます。

ワールドコムの負債総額は410億ドルで、2008年のリーマン・ブラザーズ以前では米国史上最大の経営破綻でした。

破綻までに粉飾決算も行われており、粉飾決算しているかどうか、一般投資家にはまず分からないわけで、最近の降ってわいたようなフェイスブックがらみのニュースもそうですが、「想定外のリスク」はどこに転がっているかわからないケースの一例と思われます。

●参考サイト:ワールドコム - Wikipedia

株価の「ピーク」と「ボトム」のタイムラグ・ピークからの下落率のまとめ

f:id:yukimatu-tousi:20180321130739p:plain1950年以降の「景気後退期の株価の下落」「景気後退を伴わない主な株価暴落」をまとめると上記のようになりました。

⑩はITバブル後の景気後退を伴う下落と2002年の景気後退を伴わない暴落をまとめています。

1953年~2017年の期間に起きた11回で、気づいたことをいくつか。

暴落の頻度

●64年で9回、「7年に1回程度」は「大幅な下落」は起きていた

仮に20%の下落を「大幅な下落」とすると、7年に1回程度の頻度で「大幅な下落」は起きていたことになります。

●64年で5回、「13年に1回程度」は暴落が起きていた

仮に暴落の定義を30%以上の下落とすると13年に1回程度の頻度で暴落は起きていたことになります。

●基本的に「景気後退」と「株価の下落」はセット(この期間の景気後退の回数は10回。総じて景気後退の前に株価が落ち始めていることが多かった)

下落率

●11回の平均下落率:28.7%

●1973年までの4回の平均下落率:20.2%

●1973年以降の7回の平均下落率:35.1%

●1973年以降の方が変動は大きくなってきている?

サンプルの数が少ないのではっきりしたことはいえませんが、変動相場制に移行した1973年以降の方が変動は大きい印象です。

その他、印象的なこと

●株価の「ピーク」と「ボトム」のタイムラグは最長で31ヶ月、2年半くらい。

●ピークから「1年~2年足らず」で底打ちするケースが大半。たまに数ヶ月で底打ち

●下落率は2割~6割程度。5割程度の暴落は「想定の範囲内」。

※すべてS&P500のデータ

※単なる過去データとその分析、経験則です。この先何が起きるかわかりません。投資は自己責任、自己決断で

おわりに

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※出所:WFEのデータより管理者作成

上記は近年の世界の時価総額のボトムとピークの時期や数値をまとめた表です。

「世界の時価総額のピーク、ボトム」は、「S&P500のピーク、ボトム」と、時期がほぼ重なっています。

S&P500や世界の時価総額のピーク、ボトムのタイミングは、相場の大きな転換点となっている可能性は高く、確認しておく価値のある重要なデータだと思われます。

<S&P500のピーク・ボトム>

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