米国債の長短金利差に着目し、米国の景気動向、株式市場の動向を推測する記事です。
米国債の長短金利差を確認するメリット
米国の景気・株式市場の動向を探る役に立つかも?
※当ブログでは「長短金利差」
【米10年国債利回り-米2年国債利回り】
とします。
長短金利差について、詳しくはコチラをどうぞ↓
●米国債 長短金利差 <2017.12.22> - ユキマツの「長期投資のタイミング」
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直近の長短金利差
※出所:アメリカ 10年 債券利回り、アメリカ 2年 債券利回りのデータより作成 ※期間:1995年1月末~2019年11月末
2019年11月末は「0.17%」。
前月末と変わらず(10月末:0.17%)。
直近のピークは2010年3月の「2.81%」でボトムは2019年8月の「0.00%」
月末値でみるとボトムは2019年8月末で9年5ヶ月長短金利差の縮小トレンドが続いていました。
8月末以降、拡大傾向。
2019.12.24現在、長短金利差は、0.28%であり、11月末(0.17%)より拡大。
※1.92%-1.64%=0.28%
※データ:米国債・金利 - Bloomberg
1995年以降の長短金利差と株価の関係
※出所:アメリカ 10年 債券利回り、アメリカ 2年 債券利回り、^GSPC : Summary for S&P 500 - Yahoo Finance のデータより管理者作成 ※期間:1995年1月~2019年11月
1995年以降の長短金利差と株価(【S&P500】を900で割ったもの)の推移グラフです。
2019年11月末は前月末に比べて
・長短金利差⇒変わらず
・株価⇒上昇
このグラフでは、タイムラグはありますが、長期のトレンドとして概ね
●株価上昇期⇔金利差縮小トレンド
●株価下落期⇔金利差拡大トレンド
が確認できます。
また、この時期のデータに限れば、どちらかといえば
●金利差が大きい時期⇒株式は比較的割安?
●金利差が小さい時期⇒株式は比較的割高?
ともいえそうです。
※長い目でみた一つの傾向、経験則 ※期間:1995.1~2019.9
FRB利上げ、利下げ予測
●Countdown to FOMC: CME FedWatch Tool
上記サイトによれば1年後、
2020年12月までに現在「1.50-1.75%」のFF金利は
・「1.50-1.75%」(現行と変わらず)
か
・「1.25-1.50%」(現行より-0.25%)
になる可能性が高いとの観測。
<2019.12.24時点>
参考データ:「10年債と3ヶ月債」の長短金利差
10y-2yではなく「10年債と3ヶ月債」の長短金利差、長期推移。
※出所:10-Year Treasury Constant Maturity Minus 3-Month Treasury Constant Maturity (T10Y3M) | FRED | St. Louis Fedより作成
過去3回の米国景気後退前の長短金利差の最低値をつけた月(月末値データ)から景気後退開始までのタイムラグはおよそ
14ヶ月、3ヶ月、10ヶ月
今回は今のところ2019年8月頃がボトムか。
8月がボトムと仮定すると、約4ヶ月経過。
過去3回のように、あと約10ヶ月以内に景気後退が訪れるかどうか。
今回は違う結果となるか。
一つの指標として妄信はせず、無視もせず、経過観察。
とりあえず今は逆イールドを経て(10y-2yの逆イールドは2019.8月末頃の3日間のみ)、金利差が拡大傾向にある状況。
※一つの経験則で今後役立つかは不明
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