ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

Jリートの割安割高 <2017.11月末データより>

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11月に久々の上昇をみせたJリート、11月末のデータからその割安割高を探ってみます。

TOPIXと東証リート指数

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※出所:SBI証券のグラフより管理者作成

上記グラフはここ1年の東証リート指数とTOPIXの値動きを比較したものです。

2017年4月頃から、両者のかい離が激しいです。

 

ただ、11月中旬より東証リート指数は久々に上昇しています。


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Jリートスプレッド

Jリートの割安割高の判断の目安の一つとしてわたしはJリートスプレッドを確認しています。

Jリートスプレッドは

「Jリートの平均利回り-日本国債利回り(10年物)」

のことで、クレジットスプレッドと同じような発想で、「Jリートの利回り」と「長期国債の利回りの差」が

・大きいほどJリートは割安

・小さいほどJリートは割高

とみなす指標です。

※「Jリートスプレッド」は一般的な用語ではありません

※クレジットスプレッドについてはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

過去の利回り「Jリート」と「日本10年国債」

下記グラフは2001.9月末~2017.7月末のJリートと長期国債の利回りの推移を示したものです。

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※出所:JAPAN-REIT.COM日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※国債の長期金利がマイナスの時期は「0%」で表示

Jリートの平均利回りは

・ITバブル崩壊後:約6

・リーマンショック後:約8

まで上昇しています。

平均

で6%とか8%です。

リーマンショック後は銘柄によっては利回り10%を超えて12~13%のものもありました。

株式に劣らず、リートを割安時期に買えれば、後々大きな収益が期待はできます。

割安時期に十分な投資資金があるかどうか、割安時期が来るかどうか、そこが問題ですが。

最新のJリートスプレッド

次にJリートスプレッド、

【Jリートの平均利回り-日本国債10年物の利回り】

の推移を確認してみます。

期間は2001.9月~2017.11月末です。

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※出所:JAPAN-REIT.COM日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成

この期間の長期平均は「3.2」です。

個人的には割安時期の経験的な目安を概ね「5.0以上」としています。

 

2017.11月末の値は「4.1」でした。

・Jリートの平均利回り:4.14%

・日本国債10年物の利回り:0.04%

10月末は「4.2」だったので、割安感はやや減退。

 

4.1」は平均値「3.2」を上回るも「5.0」には届かない値であり、個人的には

少し~まあまあ割安?

と推測。

11月にリート指数は少し上昇しましたが、まだまだ株価に比べれば低い水準と思われます。

 

株式市場が盛況の中、Jリートがさえない理由の一部として、

●地銀を中心とした金融機関(日銀除く)によるJリート売り

●Jリートに関わる毎月分配型投信の販売自粛

などの特殊要因がからんでいると推測されます。

詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

わたしの立場

割安に執着するわたしとしては、できたらJリートスプレッドが「5.0」を超える時期の

・NAV倍率が低い銘柄(NAV倍率「0.9」以下の銘柄が 12個 と先月末の15個より減っています)

・財務、物件の収益性がそこそこ以上の銘柄

・できれば物件が関東に集中しすぎていない銘柄(地域分散の意味で)

・分配金利回りが高い銘柄(例えば8%とか)

などに魅力を感じますが、今は

・十分割安とは思えない

・特殊事情の見極めがつかない

などの理由で見送りです。

 

関連記事です。米国のリスク資産市場の割安度合いを探る指標の記事です。

www.yukimatu-value.com

www.yukimat

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