ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

欧州主要国の世界シェア~人口、時価総額、名目GDPの観点から~

f:id:yukimatu-tousi:20171204215837p:plain

「世界シェア」

という観点から欧州主要国(英、独、仏の3国)の国力の一部を観察する記事です。

世界シェアという言葉を使うのが適切か、少し疑問がありますが、ニュアンスは通ると思うので

「人口」「時価総額」「名目GDP」

の3つの観点から、1990~2016年の英、独、仏の3国を観察してみます。

欧州は国数が多くデータ処理が煩雑になるので、名目GDPの大きい3ヶ国に絞り、

3ヶ国の合計

が世界全体に占める比率を追ってみました。

「時価総額」「名目GDP」はドル建ての数値です。


スポンサーリンク

 


★ブログランキング参加中! にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

世界シェア~英独仏の人口~

f:id:yukimatu-tousi:20171204220457p:plain

※出所:世界の人口 国別ランキング・推移(国連) - Global Noteのデータより管理者作成

※期間:1990~2016年

26年で約3.6%⇒約2.8%に比率は低下、約0.8%の低下です。

実数では1990年が約1.9億人、2016年が2.1億人と約2000万人増えています。

2016年の米国は3.2億人を超えているので、米国が人口大国であることが際立ちます。

 

2016年末で世界の人口が1000人なら、英独仏は28人くらいの比率。

世界シェア~英独仏の時価総額~

f:id:yukimatu-tousi:20171204221159p:plain

※出所:Global NoteWorld Federation of Exchangesのデータより管理者作成

※期間:1990~2016年の年末データ

浮動株調整を行っていない時価総額です。

2009年頃までは横ばい、14~17%程度のシェアを維持していましたが、その後は低下傾向。

2016年末は10%台に落ち込んでおり、中国と同じくらいの比率。

日本と同様、英独仏のシェアは落ちていきそうな雰囲気を感じるグラフです。

※為替レートの影響も受けたデータです。

近年ユーロやポンドに対してドルが強いため、ドル建てで表記すると、英独仏のシェアは低くなる傾向はあります

※浮動株⇒発行されている株式の中で、安定した株主に保有されておらず、市場に流通する可能性の高い株式のこと

【浮動株や浮動株調整についてはコチラ↓】

浮動株│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券

浮動株調整時価総額とは|ノーロード投資信託ガイド

世界シェア~英独仏の名目GDP~

f:id:yukimatu-tousi:20171204221827p:plain

※出所: Global Noteのデータより管理者作成

時価総額と非常によく似たグラフです。

2008年頃までは横ばい、15~19%程度のシェアを維持していましたが、その後は低下傾向。

2016年末は11%台に落ち込んでおり、約15%のシェアを持つ中国に差をつけられています。

日本と同様、英独仏のシェアは落ちていきそうな雰囲気を感じるグラフです。

※為替レートの影響も受けたデータです。

近年ユーロやポンドに対してドルが強いため、ドル建てで表記すると、英独仏のシェアは低くなる傾向はあります

まとめ

f:id:yukimatu-tousi:20171204222813p:plain

※出所:Global NoteWorld Federation of Exchanges世界の人口 国別ランキング・推移(国連) - Global Noteのデータより管理者作成

英仏独の1990~2016年の「人口」「時価総額」「名目GDP」の世界シェアを併記すると上記のようなグラフになります。

日本、米国と比べてみます。

f:id:yukimatu-tousi:20170918203518p:plain

f:id:yukimatu-tousi:20171109153649p:plain

f:id:yukimatu-tousi:20171204222813p:plain※出所:Global NoteWorld Federation of Exchanges世界の人口 国別ランキング・推移(国連) - Global Noteのデータより管理者作成

一見した印象では、英独仏は

日本と米国の間で、やや日本より

という印象です。

日本ほど激しくシェアを落としていないが、米国ほど維持はできていない、という意味で。

 

最も予測が当たりやすそうな人口の観点からみると、ドイツは人口減少国になりそうですが、英国、フランスは維持、増加していく見込み。

英国やフランスはしたたかな長期戦略を備えている雰囲気があり、今後、一気に落ちていくこともなさそうな印象も受けます。

ユーロやポンドがドルに対して強くなる時期が来れば、ドル建て表記の世界シェアも今よりは大きくなりそう。

ただ、

今後この3国の世界シェアが大幅に拡大していくか?

と言われれば、そんな雰囲気をわたしはあまり感じず、投資対象としてはすごく魅力的とは思えないが、それほど悪くもなさそう、という微妙な感じがします。

※ただデータを見た上での個人の印象、感想です

「米国・日本・中国の世界シェア」と「生産年齢人口」の関連記事です

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

www.yukimatu-value.com

関連コンテンツ




【更新の励みになります。よければ応援クリックを!】

follow us in feedly